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1. I was saved by God to Make America Great Again. -私はアメリカを再び偉大にするため神により救われた-

表題写真は、1月20日大統領就任式での演説で、修験者か伝道師であるかのような、思わず引き込まれそうになり、それでいて何か畏怖を感じさせる、まるで宗教的悟りを開いたかようなトランプ大統領の表情。

といっても、そう感じるのは熱烈なトランプ支持者の私だけかもしれない。みなさんはどう感じるのだろうか?少なくとも私は、こんな目をしたトランプ大統領は初めて見たように思う。いつもは、どれほど激しい討論をしていようが、どこか温かみのある目をしていた、と思うのだが、それは身びいきだからかもしれない。

実は、この表情は、演説で”バトラー市で暗殺未遂”にあった時のことを思い出し、次のような言葉を発した時だった。

Just a few months ago, in a beautiful Pennsylvania field, an assassin’s bullet ripped through my ear.
But I felt then and believe even more so now that my life was saved for a reason.
I was saved by God to make America great again.

ほんの数ケ月前、美しいペンシルベニアの公園で、一発の暗殺の銃弾が私の耳を引き裂いた。
しかし私は、”私の命はある目的のために救われた”、のだとその時感じたし、今はさらに強くそう信じる。
私は”神によって救われた、もう一度アメリカを偉大にするために”。

演説の前半部分は、バイデン政権に対する痛烈極まりない批判だったので、バイデン大統領はうつむき(あるいは実際には居眠りしていたのかもしれない)、ハリス副大統領は例の冷たい目線を投げていた。

RSBNの就任式ライブからの抜粋

そしてこの一節を聞き、聴衆は一斉に立ち上がりスタンディング・オベーションをささげた。

手前左側にはJDヴァンス副大統領夫妻が見える。しかし、手前右側の民主党首脳(バイデン大統領、ハリス副大統領、ビル・クリントン大統領、ヒラリー・クリントン国務長官)は立ち上がろうとはしなかった。写真には写っていないが、右端にいたジョージ・W・ブッシュ大統領(共和党だが典型的なRINOで反トランプ)、オバマ大統領も立ち上がらなかったと思う。

RSBNの就任式ライブからの抜粋

Rotunda( ロタンダ ドームのついた円形の建物の総称で、アメリカでは国会議事堂を指す)に招待された観衆はもちろん、別室のスクリーンで視聴した観衆も全員が立ち上がり、大きな拍手を送ったのは言うまでもない。はっきりとは言えないが、手前中の少し左、テッド・クルーズ上院議員のように見える。

RSBNの就任式ライブからの抜粋

The Inaugural Address 就任演説は、ホワイトハウス公式サイトに掲載されている。(どこかに全文の翻訳もあると思う)


今回の第60回目の大統領就任式は、レーガン大統領の2期目の就任式以来、2度目の国会議事堂内での式典となった。これは当日寒波のため、DCが-10℃という厳寒が予想されたため、と公式には発表された。(また、たまたまマーティン・ルター・キング牧師の暗殺された日と同じになったらしい)

この就任式の模様は、RSBN (Right Side Broadcasting Network)で実況生中継されており、全部で12時間近い放送だが、アーカイブが無料視聴できる。


そして,私にとっては文字通り奇跡としかいいようのない、また我が国の情けない今の政治情勢からすると、うらやましくてならないドラマが起こった。おそらく我が国のメディアでこのシーンを紹介したところはない、と思うので、以下のユーチューバーの放送を借りて紹介したい。これは、"PolitiBrawl News" という初めてみた番組だ。

タイトルは、”Carrie Underwood THINKS FAST, saves awkward moment from ruining Trump's inauguration" キャリーは機転を効かし、トランプ大統領就任を台無しにしかねなかった気まずい雰囲気を救った。たしかに、キャリー女史のこの機転がなかったら、台無しになっていただろう。まず、以下のユーチューブを見て頂きたい。

Carrie Underwood女史は大ヒットを連発した歌手であり、大成功した事業家であり、ベストセラー本を書き、かつてはミス・オハイオ(大学?)にも選ばれた才女らしい。(WiKiで調べただけで、私はアンダーウッド女史の歌は聴いた事すらない事をお断りしておく)

このビデオで、アンダーウッド女史が登場して、本当は間髪をいれず歌のイントロが流れる予定だったのが、少し遅れてようやくイントロが流れた。と思ったらすぐに止まってしまった。その後1分以上なんらの説明もなく、全くの無音状態が続いた。(この番組の司会者は、おそらく音響技術者が懸命に音響装置を直しているのだろう、と説明している)

ビデオ開始後、2分27秒後に注目して頂きたい。アンダーウッド女史がどうやってこの場を逆手に取り、素晴らしいパフォーマンスをし、そして先に述べた”奇跡”を起こしたのか、ご自分の目で確かめて頂きたい。

そうなんです。もう伴奏は流れないと判断し、彼女はこう言ってアカペラでソロで歌い始めたのです。 

”Here  you know the words help me out here.” 
あのですね、言葉が私を助けてくれるんですよ。

その歌が、America the Beautiful ”美しいアメリカ”だ。以下、歌詞を載せておく。とても私ごときの英語力と日本語力では、この歌詞の素晴らしさ、自然と偉大なアメリカを表しているか、説明できるはずもない。申し訳ないが、日本語訳はどこかで探してみてください。注 1) America the Beautifulも参考に

O beautiful for spacious skies,
For amber waves of grain,
For purple mountain majesties
Above the fruited plain!
America! America!
God shed his grace on thee
And crown thy good with brotherhood
From sea to shining sea!

ここまで読んで、”なんだ、要するに伴奏なしで歌って見せたってことか、それならプロの歌手なんだし、別に奇跡とまでは言えないだろう”、とのみなさんの声が聞こえてきそうだ。

いえいえ、私が”奇跡”と呼んだのは、そうではなく聴衆、特に民主党幹部の反応なんです。以下の写真を見て頂きたい。

キャリーアンダウッド女史 アカペラで歌う

どうですか?後ろ右側のヒラリー・クリントン元国務長官が大きく口を開けているのが分かるでしょう?それから左端のバイデン元大統領もしっかり目をあけてなんか口あけてますね。

もちろん陸軍合唱団もしっかりバックコーラスつけました。(さすがプロの歌手だけあってアカペラでもしっかりキーは合わせられるんですね)

アメリカ陸軍合唱団

アンダーウッド女史の後ろで隠れて見えないけど、なんとハリス元副大統領も、”ちょっと不本意ながら”感を出しながら歌ったんです。

歌い終わったアンダーウッド女史 自ら拍手

バイデン元大統領と握手(バイデン元大統領はトランプ大統領からケチョンケチョンに言われながら、なぜかニコニコしていました)

もちろん本日の主役トランプ大統領とも握手して二人でなにかヒソヒソ話。(
以下私の勝手な想像 
アンダーウッド女史:ここの音響担当どうなってんのよ? 
トランプ大統領:ごめんね、今日は寒かったからアンプが壊れちゃったみたい。でもアカペラ良かったよお~ ^ ^;)

私が、”奇跡をみた”、と言ったのは、民主党幹部(元大統領や副大統領)が、トランプ大統領の就任演説で、正式かつ公式そして全世界に向けて、ミソクソ、ケチョン・ケチョン・オブ・サ・イヤー(これ映画の新三国解釈からのパクリです)にこき下ろされて、誰でもはらわた煮えくりかえっていたはず。

逆にもちろん保守派、特に一般民衆は、”そうだ、そうだあ!"と大喜び。仮に私が民主党幹部であったなら、途中で席を蹴っ飛ばして、嫌みの一つや二つ、マイクに入るように叫んで退場したいところ。さすが、そこはプロの政治家。演説中は一見おとなしく聞いていた。

と、そこにこのアカペラ。聴衆がみんなで歌い始めたから、トランプ演説の辱めは思わず忘れ、一緒に口をあけて歌いだしたのではないだろうか?

これは、歌が持つ、”考えが違っても同じ歌を歌う事で国を愛する心が共有できる”、そんな魔法があるのではないか。そして民主党幹部とはいえ、やはりアメリカが基本は好きなのではないか?(ただし彼らの政策は、どこからどう見ても、反アメリカどころかアメリカ破壊の意図しか見えないのだが)

そして、”やるときはやる”、というヤンキー気質を見せたのではないか、と私は思った。いざとなり、まとまった時のアメリカは国としてとんでもない力が今でもある、と思わせた。
(”やるときはやる”は倉山満さんの”嘘だらけの日米近現代史”からのパクリです。ただし、この本の中で共感できたのは唯一このフレーズだけ。

そして私はふと思った。
我が国で、例えば次の首相が、全国会議員の前で演説し、そして自衛隊軍楽隊と合唱団(陸海空合同)とともに、議員全員で合唱する、そんな日が来てくれないか、と。むろん首相就任式は皇居で今上陛下から歴史ある儀式にのっとり、信任状(?)を手交して頂いた後であることは言うまでもないが。

その時の歌は何がいいだろう。America the Beautifulのような国民のだれもが知る、美しい日本を代表するような歌は何か?

あまりにも多すぎてこれだ、と私には決められない。しいて言えば、”我は海の子”かな? これ、私は覚えていないが、7番目くらいの歌詞であきらかに軍歌と分かるらしい。それでもいいじゃないか、と私は考える。我が国は、立派な海の国だと胸をはって歌いたい。

しかし、行進曲は私には腹案がある。それは、海上自衛官が出航するとき演奏される(むろん、海上自衛隊軍楽隊による演奏)、”宇宙戦艦ヤマト”だ。その歌詞の一節、”必ずここへ 帰ってくる、と手を振る人に 笑顔で答え” 数年前、ある航空基地祭で航空自衛隊の軍楽隊のみなさんが、この曲を素晴らしい演奏で聞かせてくれた。その時、イントロを聞いて、思わず背筋が震えたのを覚えている。(Boomer世代のジジイなればこそだろうが)

それと、昭和の東京オリンピック閉会式で演奏されたオリンピック・マーチ、あのステップを踏みたくなるような軽快なリズムとメロディーに誰か歌詞をつけてくれないか?(これもBoomer世代だからこそ、と承知のうえで)

さて、ここまで気持ち良く書いてきたが、最後にまた”むなくその悪くなる”、あの悪名高いMSNBC(なんといっても、左翼NBCとド左翼マイクロソフトの合弁なので、保守派からは蛇蝎のように嫌われ、また嘲笑の的になっている)のこれまた悪評高いRachel Maddow(レイチェル・マドー)が性懲りもなく、大統領就任式がいかに人気がなかったか、と大嘘をついている、とボンジーノ氏が報じた。

それにしても、なぜか左翼はこのおばさんのように、口元をゆがめて話す癖があるように思えてならない。この放送で画面を見たら、”嘘!”とすぐにわかる事を、平気で次のように大嘘をついた。

Remarkable things here in Washington 
You can see some people there on the side sort of sparse
There are some Trump supporters there.
But there are not many people at all.

ここワシントンで特筆すべきは
道路わきには何人かは人が並んでいるが、まばらだった、ということ。
たしかにトランプ支援者はいたが、それほど多くはいなかったのです。

以下はその番組から抜粋した写真。ふーん、この状態を左翼は人はまばらにしかいない、と言うんだ。だからANTIFAやBLMが消防車や警察署を焼いても、”Mostly Peaceful” ほとんどは平和、だったといえるんだ。

そしてこの放送に対してのボンジーノ氏の反応は以下の写真で説明入らないでしょう。

みなさん、我が国のメディア(レガシー・メディア)は、こうしたMSNBC、CNNなどのド左翼メディアのいうことを垂れ流している、という事を知って頂きたい。少なくともアメリカ民衆は、もうこんなメディアの言う事は全く信用しなくなった。だからこそ、あれだけメディアから叩かれたドランプ大統領が勝ったんです。しかも、全米得票率で55をこえ、かつ7つのスイングステート全てで勝ったんです。

しかも、アメリカではほとんどの保守派論客はユーチューブからバンされ、アカウントを閉じている事を忘れてはならない。だからトランプ大統領は自分でTRUTHを立ち上げたのです。そしてユーチューブ対抗のRUMBLE(ランブル)を保守派論客はこぞって歓迎し、ものすごい数の番組が一気に立ち上がり、少なくとも政治系では圧倒的多数の視聴者を持つようになった。さらにイーロ・マスク氏は、それこそ巨額な資金を集めてついにツイッターを買収し、トランプ大統領もアカウントを復活したのだ。

さらにMETAのCEOザッカーバーグは、トランプ再選後、トランプ大統領のところに文字通りすっ飛んでいき、”いや、私の意思じゃなくて、政府からフェースブックは保守派の意見は、ファクトチェックといって、バンしろ、と脅迫されたがら仕方なく従ったんです。もうファクトチェックはしません”などと言い訳をしたんです。おそらく本心からではないでしょうが。またビル・ベイツはどうしたんでしょうか?トランプ大統領には会えたのか?グーグルはどうするのか?イーロンマスク氏と検索エンジン競争で勝てる自信はあるのだろうか?



気を取り直して、もう一言トランプ大統領の言葉を。
The best days are yet to come!
まだ最良の日は来ていない(これから来る)

これは多分スタンダード(誰もが知っている曲なのでも、ジャズマンがセッションで譜面なしでも演奏、ソロ(アドリブ)できる)の
"The best is yet to come" 最高(の時)はまだこれからだ

からとったのではないかと思う。

注1) America the Beautiful ( the Beautiful Americaを倒置している)
この歌詞は、1893年、コロラド州立大学(?)教授のKatharine Lee Bates(キャサリン・リー・ベイツ)教授が、デンバーの南西部でコロラドスプリングから西北西約20kmのパイクス・ピークにロバの馬車で旅行したとき、その頂上からのあまりの美しさに啓発され書いた歌だそうです。最初に発表されたのは1895年7月4日、そして1900年にメロディーをつけたのがSilas G. Pratt(サイラス・G・プラット?)。以来75曲以上のバージョンで歌われ、歌詞も少しづつ変えられた来たとの事。

コロラド大学からパイクス・ピークまではおよそ14マイル。ロバの馬車だとほぼ半日はかかったものと思う。

コロラドスプリングからパイクス・ピークまでのルート

パイクス・ピークからの絶景(頂上まで車で登れるらしい)

余談だが、私はデンバーには仕事で良く出張していた。どこかハイキングコースには行ったが、ボールダーの近くだったと記憶するので、パイクス・ピークには多分まだ行った事はなかったと思う。

ついでにコロラド州のボールダーには有名なBoudalard(ボルダラード)という古い名門ホテルがある。今は季節にもよるだろうが、かなり高い宿泊料になっているようだ。(数十年前だが、特別割引でUS$75程度の会社の規定内で泊まれた)

ホテル・ボラダラード

ボルダラードには100年以上前から使われているLift(エレベータの英国流の呼び方)がまだ残っているはず。運が良ければホテルの人が運転してくれるかもしれない。(私は運よく山高帽子に燕尾服のエレベータオヤジ(ガールではない)が厳かにリフトを運転してくれた。たぶん階段を走って上るほうが早いだろうが)

ホテルボルダラードのリフト(エレベータ)

ホテル・ボルダラードの紹介ユーチューブ(リフトも紹介してある)


最後まで読んでいただきありがとうございます。
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