ワクワク、ドキドキ、そしてほっこり

昨日はBL漫画について語りましたが、今回は「BL漫画が好きな腐女子の漫画」の話です。

「メタモルフォーゼの縁側」

この漫画はBL漫画を読んでいることを隠している女子高生が、たまたまBL漫画を読み始めた旦那を亡くして独り身のお婆ちゃんの話です。

この作品は、「初めてBLや漫画にハマった時のドキドキやワクワクを思い出せる」漫画なのです。


主人公は女子高生とお婆ちゃんです。

本屋でバイトしている、あまり自分の見た目とかに頓着がない、頭とかいつもボサボサで無造作に一つ縛りにして学校に通っているような普通の女子高生が、ある日たまたま目についた綺麗なイラストの漫画を買ってみた独り身のお婆ちゃんのレジを担当します。

そこで、好きなBL漫画を買っていったのを見て女子高生の子が少し気にします。なんとなく漫画のことを思い出し、自分も読んでやっぱりいいなぁと思って良い気分になりますが、それを誰かに話すことができません。

好きな漫画について話したりできる友達ができたらなぁって思っているところで、お婆ちゃんがまた同じ漫画の続きを買いに来ました。お婆ちゃんもハマってくれてるみたいです。話したくてたまらない女の子は、そのお婆ちゃんのことが気になっていき…二人はひょんなことから話すようになり、友達になりました。そこから一緒にイベントに行こう!と女の子が誘い、二人の仲がどんどん深まっていきます。

まず絵がほっこりするような柔らかいタッチで描かれていて心癒されます。お婆ちゃんがとても明るくて純粋で可愛くて、女の子との対比がよくとれていてとても面白いです。

何より二人で年齢を超えて好きなものについて熱く語るシーンが結構あるので読んでいてこっちまで熱くなってきます。女の子がひっそり絵を描いていたのですが、お婆ちゃんに褒められて漫画を描き始めます。

それを知ったお婆ちゃんが更に褒めて印刷所とか知り合いに頼むようになって、無事本を出すことになります。

その漫画を描く苦労とか、勉強の合間を縫って1日一ページ仕上げていくところとか、大変なんだけど楽しんでいるシーンを読んで「そうだよなぁ。最初に本を作る時こんな感じだったなぁ」って思い出して胸が熱くなりました。

これを読んだらまた本を作りたくなっちゃいましたw

原稿に追われたり、日常に追われていると忘れてしまいがちな「何かに熱くなる瞬間」を思い出してみては如何でしょう。

そして皆さんもまた苦しい原稿を乗り越えて作り出す本の達成感をまた味わってみては?(そもそも計画的に作業すれば苦しまないかもしれませんがw)


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