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Vol.2 自分のリソースを探す

2020年10月の看護コーチの部屋は、「自分のリソースを探す」ことをしました。

そうそう、看護コーチの部屋は、月2回オープンするのですが、初めの1回目はみんなで学びを深める日。月末のもう1回は、フリートークの日で、参加人数で割った時間を自由に使います。ねえねえ、今日こんなことあったの聴いて。最近読んだ本でこんなところが心に残ったの。私をコーチングセッションして。プレゼンしてもいい?などなど。飲み物を片手に楽しい会話のひと時です。

さてさて、「リソース探し」ですが、そもそもリソースって聞いたことあります?辞書で調べると、資源や資産、目的の達成に役立つ要素と言われ、ビジネス用語の様です。自分のリソースというと、自分がこれまでに身に付けてきた知識や経験などをひっくるめて、自分自身が持って居る宝物ですね。そんなリソースを探しました。

まずは、ヒロインインタビューから。今、オリンピックでたくさんのヒーローインタビューがされていますが、これまでの看護人生のハイライトをヒロインになってインタビューを受けるんです。

私のヒロインインタビューは。。。たくさんの忘れられない患者さんとの思い出がありますが、ある手術後の男性との関わりです。

その方は、個室に入院されていて、一般的には社会的地位もある方。入院当初より口数も少なく、看護師はみんな何となく近寄り難さを感じていました。手術後は順調な回復を辿っているのに、表情もすぐれず本当に必要なことしか言葉を発してくれず、いつも無表情で窓の外を眺めていました。今となっては覚えていませんが、その日は私に余裕があったんですね。

「少し話しても良いですか?」話しかけてみました。                     順調な回復なのに、いつも元気がなく見えていたことが気になっていたことを伝えました。

ぽつりぽつりと語り出すと、堰を切ったように絵の話を始めました。      

「もう、絵が描けないかと思ってたんだ。」

趣味の絵でも、自分のアトリエを持っていること、賞を取ったことがあると言い、「赤富士」のはなしを話し切るまで話してくれました。

「〇〇さんの描いた絵を見たいですね」その後、「なんか描きたくなってきたな。」と言い、入院中に小さな画用紙に窓から見える風景を描いて、私にくれました。今でも宝物です。

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今、コーチングを学び、傾聴について知識を深めると、相手に「興味・関心・好奇心」を持って聴くと言われます。その当時は、全く知らない絵の話に興味を持ち、その方の話に関心を持ち、赤富士という未知の話に好奇心を持っていたんだなと思います。

患者さんとの関わりの一番の思い出を語ってもらうと、その場面を見ているかのように思え、心が熱くなります。ぐっとこみあげるものもあり、うるうる😢みんな、良い看護してきたんだね。そこから、リソース探しのセッションです。これまで大切にしてきているもの、今、これをすることが必要なこと。そして、これからの看護にこんな風に活かされていくだろう。。。

もう、自分で答えを持ってるんだね。

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