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Vol.5 スペシャルゲスト第1弾

オンラインサロン看護コーチの部屋では、3ヶ月に1度スペシャルゲストをお迎えして、特別講座を開きます。

2021年2月 第1弾は、一般社団法人日本看護コーチ協会 副代表の河井葉純さんをお迎えしました。河井さんは眼科クリニックの看護部長もされていて、その経営にも関わっているスペシャリストです。
実は、私たち看護コーチの育成者でもあります。

そんな河井さんに、医療現場でどのようにコーチングを活かされてきたのかをお聞きしました。特に、コロナ禍でスタッフや患者様も不安に陥った時、どのように活かしてきたのかは、大変参考になりました。

医療の現場では、ティーチングもコーチングも両方必要な場所です。
緊急で重要な事案にはティーチングが必要な場合がほとんどです。しかしながら、緊急ではないが重要な事案にはコーチングが生きるんです。この使い分けを瞬時に判断できるのがコーチです。

例えば、新人さんが思うように動けていないと感じた時に、こういう時はこうして、あれを持ってきてと指示する場合もあります。
でも、こんな看護師になりたい、こんな看護をしていきたいという想いは、それぞれが考えている看護観がありますので、看護とはこうして行くもの、看護師として患者に接するときはこういう想いで接しなければならないと教えていくものではありません。
もちろん、日本看護協会で出された「看護者のための倫理綱領」という看護者のための行動指針がありますので、それに準じてそれぞれが個人でどのような看護を提供していく看護師になりたいのかという想いを固めていく必要があります。その想いを対話で引き出し、行動として繋げられると、行動が促進されていきます。ここにコーチングが活かされます。
ルーチン業務で行っている仕事も、患者様にとっては生活の援助で必要なことです。そこに、ちょっぴり優しい心や看護への想いがプラスされると、患者様から学ばせていただくこともたくさん見えてきます。組織としても、承認の組織になり、人間関係が変化してきます。

コロナ禍で気持ちが一杯一杯になっている医療者はたくさんいます。今、話して気持ちが楽になれるなら、そこにコーチは必要だと思っています。

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