Vol.6 コミュニケーションの基本の「き」
今日も、看護コーチの休憩室へようこそ。
今日は、今年の4月から3か月のコースで行った「教育とコーチング」について、4月に実施した「コミュニケーションの基本のき」について。
現場では、色々な人と一緒にチーム医療を行っていますが、「話しかけづらい人にどうしても報告しなければならない」「聞きにくい人に確認しなければならない」ということもあるかと思います。話しかける=コミュニケーションを取ることに一歩立ち止まってしまうと、なかなか次の一歩を踏み出すことに勇気が要ることもありますよね。
まずそこで、コミュニケーションをボール投げに例えて考えてみましょう。苦手な人とのボール投げは、普通のボールよりもさらに難しいラグビーボールのようなボールを投げるイメージでしょうか。あるテレビ番組での中で、あるラグビーコーチが話していたことは、
「まず、ボールを投げる前に声をかけることが大事」
コミュニケーションも同じです。
①お互いにコミュニケーションを始めるという意思がある。 「私はあなたにこのボールを投げたい」という意思がある。 「相手はあなたのボールを受け取りますよ」という意思がある。
②お互いにコミュニケーションをとる同意がある。 「私はあなたにこのボールを投げたい」という意思表示をする。 「相手はあなたのボールを受け取りますよ」と返信してくれる。
日常業務の中では、この準備がされずにコミュニケーションを取ろうとしている場面がよくあります。 「あのー」「すみません」と声をかけていませんか? PCに記録を入力中の先輩に報告をする場面 点滴の準備をしているときに声をかける
③コミュニケーションを続けることに同意がある 相手が受け取りやすいボールで投げていますか? ボールのスピードは? ボールはとげとげしていない? 取れないような場所に投げていない? どんな形のボール?
④状況と理解が一致している 「みんなで一緒にボール投げしようと言ったのに、一度もボールに触れていない人がいる」→仲間外れ! 「ボール投げしましょう」と言っているのに、どちらかが一方的に投げ続けている→質問攻め!言い訳のオンパレード
お互いが気持ちよくコミュニケーションを取るためには、初めに同意を取る。「今、声をかけてもいいですか?」「確認したいのですが、今お時間大丈夫ですか?」
そして、終わりも大事。「ありがとうございました」
相手の人を知ることで、コミュニケーションは取りやすくなります。きっとこんな人だから、今忙しそうに見えるから、今日は機嫌が悪そうだから・・・自分の見ている眼鏡の曇りというフィルターを拭き取ったら、クリアな状況が見えてくると思います。
コミュニケーションは、相手に「興味・関心・好奇心」があるからこそ心から話を聴こうと思えます。これは、患者さんだけでなく、スタッフ、家族、友人にも同じです。
さあ、あなたはどんなコミュニケーションをとりますか?
次回は、ティーチングとコーチング。
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