【余談4】PDCAではなくPDSA
吉田先生からお聞きしたデミング博士のお話をもう一つご紹介します。
ビジネスパーソンなら誰でも知っている「PDCA」(Plan,Do,Check,Action)という概念を提唱したのもデミング博士です。
デミング博士はその後その考え方をブラッシュアップし、「PDSA」にすべきだとおっしゃっていたそうです。
"S"は、Studyのことです。Checkではまだまだ甘い、どうしてそうなったのかを深く考えなさい、という意図のようです。
吉田先生はご自身が文系出身で、統計学には苦労されたそうなので、理系に対してはコンプレックスを抱いていたようでした。
それでよくこんな冗談をおっしゃっていました。
「PDCAでは足りない。皆さんはPDSAを心がけてください。特に文系出身者はPDCAにすらなっていない。PFFFになりがちなので注意すること。PFFFとはすなわち、Plan,Forgot,Forgot,Forgot。計画ができたらそれで満足して実行もせず忘れてしまうこと(笑)。」
先生が青山学院大学の教授をご退任される時、青学の学生会館で盛大なパーティーが催されました。当社の副社長らと共に、私もそのパーティーに招いていただきました。
先生のお嬢さんもいらしていたのですが、医学部に進学されていたので、やっぱり理系への憧れがあったのかなと思いました。
私は逆に文系に対してコンプレックスを抱いていたので、なんとなくホッとしたことを覚えています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?