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【余談6】シンクロニシティ

 【本編16】の金曜日の話に入る前に触れておきたい話があります。

 ご紹介してきたように、全社メルマガの発行を決意してから1ヶ月くらいの間に、私の背中を押すような出来事が次々と起こり、そして発行後の1週間には怒涛の如く毎日何かが起きていました。忘れられない一連の出来事。私はあまりにも不思議な偶然が続くので、後に会社の後輩にこの話をしたところ、


「MoMo SEさん、それはシンクロニシティですよ」


と言われたのです。


「シンクロニシティ?」

 当時の私は、「シンクロニシティ」という言葉は聞いたことはありましたが、それはイギリスのロックバンド、ポリスの1980年代に世界的にヒットした『シンクロニシティ』というアルバムをたまたま持っていたからで、その意味は全く知りませんでした。

 調べてみると、これは心理学者のカール・ユングが提唱した概念で、簡単に言えば「意味ある偶然の連鎖」という意味があるようでした。


 なるほど、まさに!と思った私は、ちょうど経営企画部主催の研修で事例発表をしてみないか、と誘われていたので、メルマガにまつわる出来事を『私のシンクロニシティ』というタイトルで発表させていただいたのです。

 私の発表を聞いた経営企画部から、とあるコンサル会社主催のイベントでも発表をしてみないかと言われ、初めて社外でプレゼンを行うことになりました。

 イベントが終わった後しばらくして、私の話を聞いてくださった参加者のお一人から「MoMo SEさんのお話が本になっていましたよ」というメールをいただきました(その方とはたまたま名刺交換をしていました)。それが私にとって人生の転機となったジョセフ・ジャウォースキーの『シンクロニシティ』という本との出会いになりました。私のプレゼンからちょうど2週間後に発売されていました(それもシンクロニシティといえば、シンクロニシティですが)。


 その本のp206を読んだ時、まさにこれが今の自分に起こっている!と電撃に打たれたような衝撃を受けたのです。



一心に取り組もうと決意するまでは、ためらったり、やっぱりやめようと思ったりする。

また、成果が得られることは断じてない。

率先してかつ創造的に行う行動についていえば、すべてに明快な真実がある。

そしてそれを知らなければ、無数のアイデアとすばらしい計画が無駄になる。

一心に取り組むことを決意すると、その瞬間に神意も動き出すのである。

あらゆることが起きて、助けてくれるようになる。

それは、一心に取り組もうと決意しなければ、

決して起こらなかっただろうものごとだ。


(引用:ジョセフ・ジャウォースキー.シンクロニシティ.英治出版,2007年)



 そして、そのシンクロニシティの極みともいうべき金曜日を迎えることになります。

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