【本編17】メルマガ編集会議
メルマガを全社に発信した後の怒涛の1週間が過ぎ、ようやく私の生活にも平穏が訪れていました。メルマガ編集作業も順調に軌道に乗っていました。月に10冊ぐらいのビジネス書を読み、日夜せっせと記事を書いていました。忙しいけど、充実した日々でした。
そして、リーダーシップ研修の同期や、メルマガに返信をくれた社員たちが仲間に加わってくれて、メルマガ編集会議も立ち上げることができました。
当初は15名。
その後、徐々に編集委員は増えていったのですが、その出会いも「シンクロニシティ」の連続でした。
たとえば、社内でも目立っていた人気の女性社員たちも編集委員として加わってくれました。たまたま社内研修で一緒になったり、セミナーで一緒になったり。
また、部長も2名加わってくれていました。
そのうちの一人は、私が所属している事業本部で、ある技術分野における権威だったのですが、たまたま私が編集会議に参加するために本社の廊下をウロウロ歩いていると、「MoMo SEさん、どこに行くのですか?」と声を掛けてきて、私が編集会議に参加する旨を告げると、「おもしろそうですね。私も参加してもいいですか?」と、その場で即決、編集委員になってくださったのです。その部長には後々色々と助けられることになります。
もう一人の部長も、経営陣に幅広く顔の効く人だったので、二人の存在は本当に有り難かったです。
編集委員の皆さんに聞かれたら気分を害してしまうかもしれませんが、私は「メルマガ」というキビだんごを持って、犬、猿、雉らを仲間に引き入れていく桃太郎になったような気分になっていました。
こんなふうにして、メルマガ編集委員は25名まで拡大していきました。この調子だと、50名でも100名でも仲間は増やせると思ったのですが、組織論に詳しい編集委員から「コミュニティとして維持できるのは、せいぜい20〜30名までですよ。これ以上増やすと組織は崩壊すると思います」というアドバイスをもらい、その言葉にしたがうことにしました。それはまさに的を射た指摘で、25名でも組織として維持することが困難なことを後に知ることになるのです。