ボウキョウ 第4話 感想note

もし、この記事を読んでくださった方がいらっしゃったなら。
ぜひ、南葦ミトさんの「ボウキョウ」を読んでください。
感想noteあるいはコメントを、ミトさんに届けてください。

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読ませていただいて、最初の感想は「あぁ、恋人と両親のファーストコンタクトはこういう感じなのだなぁ」でした。

いろいろな作品の中で、少なくとも一度は、そういう場面に出逢っているはずなのですが、ミトさんの描くものが、わたしの中でストンと落ち着きました。

わたしの夫は、わたしの父と会ったことがありません。
夫と知り合う前に、父が死んだからです。
大して珍しくない話ではありますが、もし、父が生きていたら、夫と結婚できていなかったかもしれないと思うので、はっきり言って、父が死んでくれていてありがたかった。とても、ほっとしています。

>普通は「娘のどこに惚れたんだ」とか聞くんじゃないだろうか。

「恋人と両親のファーストコンタクト」の真っ只中の充希はこう思っていますが、いつか、充希だって、あのとき、父親が特殊な状態でよかったと、ほっとする日が来るのではないかなと思います。

次に感じたことは、女性の描かれ方のリアルさ。
第1話から読ませていただいていますが、ミトさんのリアルを描く表現力に毎話圧倒されています。

第4話での女性は、充希と充希の母親なのですが、「空気を読んでいつつ、自分の主張はしっかりしてくる」という描写がいくつか見られました。

自分も女であるわたしにとって、この描写にはかなり心当たりがあります。
女性って、どこか、しっかり、ちゃっかりしているなぁと思うので、充希にも充希の母親にも「ちゃっかり感」が出ていて、とても好感が持てました。

第3話の感想で、真司のイケメンぶりに触れたのですが、第4話でもそれが炸裂しています。
どんなひとがイケメンか…どんなひとに惹かれるかという感覚は、ひとそれぞれ違うと思います。
ただ、充希とわたしは「行動力」をひとつの価値としているのではないかなと思いました。コメント欄での、ミトさんと他の読者さまのやりとりから、おそらく、ミトさんもそうかなぁ…なんて。

どんな状況でも、自分中心で物事を決めていく。決めていくだけでなく、行動してしまう。
そんな行動力の持ち主は、日常生活では、迷惑極まりないのですが、ここぞというときに輝いて見えてしまいます。

>今夜は彼の行動力に負けて良かった。

ねぇ。充希。そんなときもあるよね。

きれいな花火の挿絵に、これから来るだろう夏を感じながら、第4話の感想を終わります。
ミトさん、第5話、楽しみにしています。
(ネタバレも字数もギリギリでごめんなさい!)

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