発展途上国の医療
日本は世界の雛形という言葉があるが、発展途上国の中には日本のODA(政府開発援助)で発展している国が多くある。
そのODAには資金援助もあるが、それと同時に日本が培ったあらゆる技術を提供している。日本のメーカーが現地に支店を構え、技術協力の援助を惜しみなく与えている。東南アジアのある都市では、国内で一番の規模を誇る病院がなんと日本のODAによって建設された。そして毎年幾人かの医療技術者が日本から派遣され、医療レベル底上げのため協力している。
他国から感謝される一方、日本のメーカーと技術者はその責任と自覚を持っているだろうか。私はその意識が、特に日本国内で働いている人たちの中で希薄だと感じている。
日本国内で行っていることはその中だけでは収まらず、円借款でODAを通じて他国に影響を与えているという視点が必要ではないかと感じた次第である。
世界の医療機器市場を見たとき、欧米メーカーのGE、Siemens、Philipsが上位を独占している。しかし、アジア市場だけに限って言えば日本メーカーが強いのである。これはODAも関係していると私は見ている。Cannon、日立、コニカミノルタ、富士フィルム。(原発マフィア傘下の企業がランクインしているのは悔しい)