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【医学部学士編入】英語対策法(勉強方法編)

こんにちは!
前回の記事では学士編入試験の英語対策に用いた教材をご紹介したので、今回は実際どのように勉強をしたのかをお伝えしたいと思います。
前回の記事はコチラ☟

ちなみに私の英語レベルは「TOEIC650」です。帰国子女も多く受験すると言われる学士編入試験の受験生の中では確実に低い方です。また最後にTOEICを受験したのは学士編入試験の6~7年前で、かつ社会人になってから英語に触れる機会はほぼなかったので、学士編入試験の受験勉強開始時の英語レベルはTOEIC500点台だったと思います。
こんな私ですので英語のレベルを上げる必要があったのですが、独学で非常に効率の悪い勉強をしていたため、英語対策に充てられる時間が限られていました(いずれ生命科学の勉強についてもご紹介したいと思いますが、独学だとかなり効率が悪いと思います。予備校代をケチったことを後悔して何度心が折れそうになったことか...)。
そんな英語レベルの低かった私が10か月間実践した英語勉強方法をご紹介します。ただし個々のこれまでのバックグラウンドにより効果的な英語の勉強方法は異なるかと思いますので、部分的にでも参考になる部分があれば幸いです!

ちなみに私の場合は
「TOEIC650レベル」と英語レベルは低かったが、
「大学院で生命科学に関する英語論文をほぼ毎日読んでいた」
「一定の専門単語を知っていた」
というプラス要素はありました。

① ターゲット1900を頭にぶち込む

英語から長らく離れていたため、まずは2~3カ月ぐらいでターゲット1900の全単語を頭にぶち込みました。

ぶち込み方法としては地道に覚えるのみです!
どの教科でも共通していると思いますが、よほど暗記が得意でない限り、暗記はコツコツと反復するのが最も近道だと感じています。私の場合、ターゲット1900のスマホアプリも購入し(本を買った人は無料で音声データが使えたらしいが知らなかった…)、前日に覚えた単語を通勤・帰宅中の車内で繰り返し聞いていました。暗記は「覚える」作業と同等に、覚えたものを「思い出す」作業が大切なので、「覚える⇄思い出す」作業をスキマ時間で何度も繰り返しました。
また思い出す作業にバリエーションを持たせることも、記憶の定着に大切だと感じています。例えば「読んで思い出す」「声に出して思い出す」「英文を読む中で思い出す」のように。
ターゲット1900のスマホアプリには単語テスト機能も付いているので、トイレの中や生命科学の勉強に疲れた時などに、この単語テスト機能を使ってゲーム感覚で思い出す作業を行いました。
本当の意味で英語レベルを上げるのであれば「日本語⇄英語」双方を瞬時に変換できることが必要ですが、私は仕事もあり時間が限られていたので、とりあえず「英語→日本語」だけに特化して単語を覚えました。

② 専門用語(単語)を覚える

基本的に学士編入試験では生命科学に関する英文が出題されます。専門用語(単語)を知っているかどうかは非常に重要です。KALSの単語リストが学士編入試験対策用の単語帳として有名ですが、少し細かすぎる(多すぎる)気がします。KALSの単語リストまで覚える余裕があれば覚えるに越したことはありませんが、下記の「医学部編入への英語演習」の後ろに載っている単語で最低限の専門単語はカバーできると思います。

実際に私も本番の試験では英語で苦戦していたのですが(試験中にお腹が痛くなってトイレに駆け込んだほど!)、この演習に掲載されていた「glaucoma(緑内障)」をヒントに1問解答できた記憶があります。せっかく英語の能力が高くても、たまたま知らない専門用語が出てきたせいで得点を失うのはもったいないので、専門用語についても取りこぼしのないようにターゲット1900と同様に覚えておくべきだと思います(残念ながらこの教材に音声データはありません)。

③ 実際に試験問題を解く!!

これも「医学部編入への英語演習」を利用しました。
非KALS生のデメリットの一つに、試験の過去問の入手が難しいことがあります。学士編入試験の英語の過去問対策として、「医学部編入への英語演習」はおそらく唯一の参考書です。これに掲載されている問題を本番さながらに何度も解答しました。
英語試験ではテーマに関する知識の有無が大きく英文への理解度を左右しますが、この参考書の解説にはテーマに関しての日本語での解説が載っている点が非常に優れています(例:ヘルシンキ宣言、出生前遺伝子検査、がん治療etc...)。

④ 頻出のテーマの関する知識を蓄えておく

Natureなどの記事を始業前の時間がある際に読んでいました。

これは英語そのものの知識だけでなく、最近の科学的なトピックを知る上でも有効です。わからないことは日本語でも良いので調べるておくと、試験でそのテーマに関する英文が出題された際に理解度が大きく変わってくると思います。Nature以外にも下記の参考書を使用しました。

この参考書はタイトルに「英単語」とついていますが、単語用というよりも医学部試験の英語(長文)での頻出テーマの解説がなされている点が良いです。この参考書に出てくる単語は先に述べた「ターゲット1900」と「医学部編入への英語演習」でほとんどカバーできているので、単語については復習を兼ねて使うと効果的だと思います。また医学部一般入試の過去問の英文とその日本語訳がついているので、長文読解にも適しています(Natureの場合、基本的に日本語訳がないのが欠点です。要約があるものもありますが)。
「頻出テーマへの理解」「英単語の復習」「長文読解」の3つに役立つので、非常にお勧めです!

まとめ

私がした英語対策を大まかにまとめると下記の通りです。

・基本的な単語をひたすら覚える
・専門的な単語をひたすら覚える
・過去問を解く、そして生命科学系の長文読解を繰り返す
・出題されそうなトピックを日本語で良いので理解しておく

私は上記の対策を始業前や昼休み等のスキマ時間を利用して、約10か月間行いました。「英単語:英文読解」は「7:3」ぐらいの配分で、メインは英単語(専門単語を含む)を中心に暗記していました。この勉強方法によって英語のレベルが劇的に向上した訳ではないと思いますが、何とかこれで試験を突破できました。生命科学に関する英語論文を大学院時代にかなり読んでいたため、科学論文に対する抵抗が少なかったことが単語中心の勉強法で上手くいった理由だと思います。
英語の科学論文に対する抵抗がある方の場合は、英語科学論文に慣れる時間もある程度必要かもしれません。

「留学経験があります!」「帰国子女です!」などのような英語がバリバリできる人にとって今回の記事は有用でないと思いますが、「英語が得意でなくても合格できる(可能性がある)!」ということを知り、少しでも試験へのモチベーションとなることができれば嬉しい限りです!(もちろん英語が得意な方が良いです!英語が話せるようになりたい!!)

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