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どこかの誰かへ
「今日も最高の1日だった」とまではいかなくとも、「これでよし」と、納得して眠りにつくことは、こんなにも難しいものなのでしょうか?
大人になった僕がこんな未来を過ごしているなんて想像していませんでした。
小さい頃は、スポーツ選手になってスタジアムで大歓声を受けている姿や、片思いのあの子と仲良くなる夢たちを見ながら、その一瞬一瞬を噛み締めながら眠りについていたような記憶があります。
将来のことや、過去の出来事を思い返してあれこれ考えるような、不安や悩みはなかったように思います。
もちろん楽しいことだけではなく、学校に行きたくないなとか宿題めんどくさいとか、今の日々に対して感じるようなネガティブな感情はありました。
ただ、こんなにも平坦で退屈な日々ではなかった。
もっと感情の揺さぶられる、汗臭さや必死さや、キラキラしたなにかがあった。
まだそんな日々を忘れられずにいるのば僕だけでしょうか。
◆
こんな日常はつまらないよな?
何か楽しい物語を一緒に分かち合える、共感できる仲間がどこかにいるだろ?
そんな希望を抱きながら、静かな部屋で1人でこの文章を書いています。
文章を書いている時だけは、あの頃のような、全てがなんとでもなりそうな気持ちに包まれます。
どんな日々でも、僕自身と向き合って言葉を吐き出しているこの時間だけが唯一の居場所のような気がしています。
孤独であることは決して寂しくはなくて、でも、嬉しさや悲しさや虚しさみたいな感情をこうして残すことで、分かるよ、と言ってくれる人がどこかにいることを期待してしまうのです。
この何もない平和な日常こそが正義で、無事に進んでいけば2万日くらいで還暦を迎えるくらいの年齢にはなります。
たった2万日の間に、僕はどれだけの幸せな時間を過ごして、誰かの背中を押せるような、誰かに手を差し伸べられるようなものを残せるでしょうか。
どこかでこの文章を読んでいる同じような気持ちの人と、一緒に進んでいきたいです。
そんなどこかの誰かに届くまで、僕はただ前を見ながらひたすらに一歩ずつ足を出して進んでいくだけです。
たとえ道なき道でも、テーマソングを鳴らしながら進んでいきます。
その先にどんな未来が待っているのか分からないけれど、きっといい景色が見れるんじゃないか、そんな希望に向かって歩いていきたい。
◆
僕の今日のテーマソングを残しておきます。
思い描く景色を体現してくれている、最近のお気に入りの動画です。