S-01 蒸し暑い真夏の夜のガーデンパーティー
食べますよ もらったからには食べますけど・・・
暑いです。夜になってもちっとも涼しくなりません。毛皮を脱げるものなら脱ぎたいです。
思った通りです。こんな蒸し暑い夜は晩ご飯を済ませてからお母さんが庭のテーブルにコップやお皿や軽食 それにライトにウチワなんかを用意し始めました。おっ蚊取り線香もありますね。
お隣のカズコさんとお向かいのミチコさんがやって来てガーデンパーティーの始まり始まり!泡の出る飲み物もあるようです。どれだけ話す事があるのかしら? この人達のおしゃべりは句読点無しのエンドレス。私のいることを忘れられないようにする為に当然私もバウワウ言いながら会話に参加します。そうすると思い出したように私におつまみを少しだけわけてくれます。食べさせてもらえるものは えだまめとか エダマメとか やっぱり枝豆かな。
あんまりしつこくおねだりしたら・・・
『これ 本当にモモ食べたいの?』って言いながら お母さんが手にしていた食べ物をわけてくれたんです。わたしは勢いよく口に放り込んでほおばってみたけど、なんか思っていたものと違うんですよ。食べますよ、もちろんもらったからには食べますよ。くちゃくちゃしながら ついつい鼻にしわがよっちゃって、それを見てみんなが言うんです。
『あらあら ミョウガの甘酢漬け食べてるわ。無理しちゃって。鼻がしわだらけよ。』
人間の食べ物って変な物もあるんですね。もう二度と絶対欲しがったりしませんよ オエッ!!
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