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P-02 エライよお父さん

一人で帰れたんだね!

 散歩からなかなか戻ってこないお父さんの事をみんなで心配しました。
 そんなわけですから お父さんの帰ってくる姿を見かけた時はみんな・・というか私が一番ホッとして飛び切りのジャンピングキスをして出迎えました。 
(バウワウ アッ お父さん あのね お父さんを一人にして帰ってきちゃいけなかったって 今とても反省してます。 それでね パウワウ・・・)
『モモ 無事に帰っていたのか 良かった。一人で帰れたんだな エライぞ。心配したんだぞ。山の中に入っちゃったんじゃないかとか いつもとは違う道に走り込んで迷っているんじゃないかとか。道々いろんな人にモモを見かけなかったか聞きながら歩いたんだよ。もし家に戻っていなかったらどうしようかと思ってホント心配しちゃったんだぞ。良かった とにかく良かった 無事で何より。』
(バウワウ お父さんあのね お父さんが無事で本当に良かったです。お父さんはエライですよ。迷子になってもちゃんと一人で何とか帰ってきたんだから。
 私は え~と あのね 急にバイクの大きな音 ほら爆音って言うの? あれが突然後ろから追いかけてきたもんだから、怖くて怖くて それで夢中で走って走ってお家に帰ってきちゃったの。お父さんを迷子にするつもりなんか全然なかったんですよ。ごめんさない ほんとうに。)
 私は一生懸命にお父さんの手や顔を舐めてあげました。

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