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3 黒い影の襲撃

ガーコを守るイクラ

この騒ぎで目を覚ましたアキコさん夫妻が庭に飛び出してきました。懐中電灯で照らし出された現場の明かりの先から何やら茶色い毛に包まれた生き物の姿が暗い闇の中へすっと消えていくのが見えました。イタチのようです。二人はガーコとイクラの身体を調べてみました。怪我はしていないようです。
『イクラありがとう ガーコを助けてくれたのね。あのイタチはまた来るかもしれない。今夜はしっかり見張りをしてちょうだい。お願いね。』
そう言いながら二匹の身体を優しく撫でてくれたアキコさんはイクラとガーコにとってはお母さんのような存在です。というよりお母さんそのものなのです。
 その夜、ガーコはお気に入りのニシキギの繁みには戻らず イクラの犬小屋の隣に来て座り込みました。一番落ち着いて眠れそうな場所を見つけたようです。

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