26 夜空一面の稲光 不思議な気象現象
国父記念館 その4
何度も言いますが台湾の夏の暑さは半端ないのです。ですから現地の人達は日中はなるべく身体を動かさず体力を温存して夜になると活動を開始します。
そんなある蒸し暑い夜 家族三人で国父記念館に夕涼みに出かけた時の事でした。
空には厚い雲がかかっていて稲光が雲間を走っています。
そのうちに緩急をつけた雷鳴がリズミカルに太鼓を打ち鳴らし始め、それに合わせるかのように稲光が縦横無人に炸裂しては光り輝きます。
不思議な事に決して落雷になりそうな気配が無いのです。
あくまでも上空の雲間を彩るBGMつきのイルミネーションになり切っています。
あちらの雲の塊りこちらの雲の塊りと言うように それぞれでパフォーマンスを競い合っているように見えます。
今風に言うなら 天空の厚い雲を利用して演出された見事なまでに美しいプロジェクションマッピングと言ったところでしょうか。
お父さんとお母さんにとっては不思議で仕方のない光景だったのですが、現地の人達は別に驚きもしません。珍しくも何ともないのでしょうね。いつもと変わりなくごく普通に夕涼みを楽しんでいました。
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