見出し画像

R-15 屋根からの転落事故

おにいちゃ~ん!

 お兄ちゃんが小学校一年生 なあちゃんが幼稚園の年少さんの夏休み中のお話しです。この時お父さんはヨーロッパの国に出張中でお留守。お母さんと子ども達の三人で新潟のおばあちゃんの所に遊びに行った時にこんなことがあったんです。
 屋根に上って遊んでいたお兄ちゃん、あまりの気持ちの良さに眠気が襲ってきてふっと目を閉じちゃった。そしたらそのまま落ちちゃったの。屋根と言っても二階の屋根じゃなくて玄関の上の中二階の屋根だったからまだ良かったけど ドサっという音とともに池に落ちちゃって お母さんが池から拾い上げたんだって。
 ここからはお家の人達の想像らしいです。
屋根から落ちた瞬間に 亡くなったおじいちゃんがあわててお兄ちゃんを助けようとして手を添えてくれたらしいんです。だからいきなり下に落ちるのではなくてそばにあった大きな岩でとりあえずワンクッション置いたんです。頭をぶつけて頭蓋骨にヒビは入ってしまったけど お兄ちゃんの身体は見事に一回転して池に落ちました。しかも池にあるどの石にもぶつからずに 平らな石二つに両肩と脇腹を支えられるようにして 顔とお腹と足が水の中に落ちました。だから頭以外に目立った外傷は何もありませんでした。不幸中の幸いというのはこういう事を言うんだと思います。

画像1

いいなと思ったら応援しよう!