(7)新説かぐや姫
冒険物語り?
4月17日
『むかし むかし あるところに』
『むかしって いつ頃のこと?あるところって それはどこ?』
『え~と それはよくはわからないです。とにかく むかしのことで、場所はどこかです。おじいさんとおばあさんがおりました。』
『どうして 日本の昔話しはいつもおじいさんとおばあさんがいました から始まるの? 昔の日本にはお年寄りしかいなかったってこと?』
う~ん 今だってお年寄りばかりだけど、このままだとお話しが進まないからこれは無視 無視!
『ある日のこと、おじいさんが光り輝く竹を見つけました。そこでひと言 オーマイガッドゥ!』
『ワオー どうしておじいさんは 英語なんか話せたの?』
『むかしの人はみんな勉強家だったから、ラジオ講座なんかを聞きながら英語の勉強くらいはしてたかもしれないでしょ ってお父さん(飼い主さん)が言ってました。そこでその竹を切ってみると かわいい女の子が出てきました。連れて帰ると、あれよあれよという間にすくすく大きくなりました。』
『アッ 知ってる。その後、いろんな人にプロポーズされるけど、みんなことわっちゃうんでしょ。』
『ルーちゃん すごい お話し知ってるんだね!
それで結局おじいさんとおばあさんを残して月に帰ってしまうんですよ このかぐや姫は。どうしてなのかはよくわからないけど。』
『それはしかたないでしょ。だってかぐや姫は 月に住む宇宙人だったんだから。 電話をして迎えに来てもらったんだよね。』
『それならどうして最初 竹の中になんかいたの?』
『それはETという映画のお話しと同じでみんなで地球に探検にきたんだけど自分だけ取り残されちゃったのね。それで誰にも見つからないようにしようと思って竹の中にかくれていたのに 通信機がピカピカ光ったもんだからおじいさんに見つかっちゃって、家に連れて行かれたの。だから月にある自分の家に連絡するのにもだいぶ時間がかかっちゃったわけ。かぐや姫もいろいろ苦労したんですよ。』
『そういうお話だったんだ。 ルーちゃん すご~い! かぐや姫のお話しって 月からやってきたかぐや姫がいろんな苦労をしながらようやくお家に帰ることができた冒険物語りだったんだね。』