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【架空小説#8】夢泥棒

私が朝目覚めると、
誰かが夢を盗んでいったようだった。

夢の断片すら思い出せない
不思議な感覚に包まれながら、
ベッドから抜け出してリビングに向かった。

テーブルの上には
昨晩置いた覚えのない紙切れがあった。
そこには「君の夢は甘かった」と書かれていて、
まるで遊び半分で盗まれたかのように感じた。

不思議に思いながらも、
その一文がなぜか頭から離れなかった。

あの日から毎晩、
知らない誰かが夢を盗みに来るようになり、
少しずつ私は夢の存在を信じ始めていた。


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次回もお楽しみに。

それではおやすみなさい。

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