中尊寺金色堂展にいったはなし。
実際はお堂inお堂で雨に触れることは無かったんでしょうが、薄暗く雨模様のなか金色に輝くお堂が目に浮かぶようです。松尾芭蕉って凄いな。
――というわけで建立900年特別展「中尊寺金色堂」に(以下金色堂展)行ったときの感想です。
実際は光悦展と同じ日に行ったんですが記事の間が開いてしまいました。DIYと刀剣乱舞のイベントにかまけてたんです許してください。
会場の場所と音声ガイド
金色堂展は本館一階入ってすぐの奥の展示室で開催されています。一室だけなので光悦展とのハシゴは楽だと思います(少なくとも私が行ったときはそうでした)。ただし人口密度は高いです。
それに音声ガイドは展示総数に対して対象が多いうえ他のコンテンツも含むから人は滞留しやすいかもしれない。スマホ巧者特に梶裕貴さんのファンは音声ガイドは「聴く美術」版にしておいてイヤホン持参をお勧めします。
貫首ごあいさつ、声明、ボーナストラックは展示室の外で聴いた方が混雑緩和に繋がるはず。お堂内のレイアウトみたいな解説画像も鮮明に見れますよ。
8KCG映像
会場に入るといきなり大画面で金色堂の8KCG映像とご対面。生身じゃぜったいできないお堂内部への侵入映像です。金色堂には三つの須弥壇があり、それぞれに配置された仏像に接近します。これだけで入場料の半分ぐらいの価値はあるかな、と個人的には思います。
ただ狭い範囲(しかも出入り口付近)での立ち見なんで観覧者の滞留要因になってそう。混雑時に見てきた方の感想求む。
中央壇の仏像
展示室の中央にはケースに入った仏像が点在しており、ケースのギリギリまで近寄って前後左右からじっくり観賞できます。周囲の柱は金色堂の柱の装飾をプリントしたものでカバーされ、雰囲気作りの努力を感じました。
私勘違いしてたんですが、今回トーハクに来ているのは3つの須弥壇のうち中央壇(清衡壇)の11体だけです。つまり実際の金色堂には仏像が3倍ぐらいの数ひしめいていることに。映像のように接近しなくても黄金の圧がつよそう。
今回展示の仏像でいちばん好きなのは阿弥陀如来坐像ですね。お顔立ちが柔和でおっとりしてる。
副葬品
実は個人的にいちばんアツかったのは藤原清衡の棺と副葬品。棺もしっかり金箔張りです。
なんでかと言うとニコニコ動画に投稿されているミイラ紹介動画のシリーズが好きでして、奥州藤原氏のミイラも前後編で取り上げられてます(あ、ミイラ画像満載なので閲覧注意です)。
副葬品に金のナゲットあるのは流石って感じですね、ミネラルショーでもあんまり見ないかもしれない大サイズです。あと目貫の座金が可愛い。
他に気になった展示品
何と言っても国宝の金光明最勝王経金字宝塔曼荼羅です! 何が凄いかって中央の宝塔が経文で描かれてるんですよ。経文でなにかのカタチを表すところがイスラム書道を連想させます。
こちらも国宝の金銅幡頭も透かしの造形がすごく好き。展覧会が推してるのはやっぱり国宝の金銅迦陵頻伽文華鬘なのでしょうが、そこは個人の好みというか幡頭にあしらわれた天人が子供の頃の記憶をくすぐるからかなぁ。
展示の最後に金色堂の模型があってこれだけは撮影可能です。
特設ショップ
特設ショップは全体的に黒と金が支配しています。さもありなん。
仏像勢揃いのアクスタとか迫力ありますが、クリアファイルとポストカードで我慢しておきました。買いませんでしたが箔押しポストカードもあったなぁ。
ちなみに変なクッション枠は光悦展でなくこちらが担当してました。
おわりに
本展覧会は展示数こそ少ないですが内容は濃いので、光悦展や常設展目当ての方も「ついで見」しておくことをお勧めします。たぶん中尊寺に行ってもあれほど近くで金色堂の阿弥陀さまを見ることなんてできないのでは?
あと図録を買われた方にお願いですがミイラに関する論考が載ってたかどうかだけ教えてください。あったら再訪して買ってきます。
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