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8月なのでパラサイト隕石クッキーを焼いたはなし。
タイトルで理由が解るヒトは石ヲタ。
大半の方には意味不明なのでざっくり説明しますと、「パラサイト隕石」は鉄とカンラン石でできた隕石です。そしてカンラン石の宝石名はペリドット――8月の誕生石ですね。
クロサキナオさんの企画向けに何度か和菓子を作りましたが、8月ならではって考えるといいものが思いつきませんでした。
そこで洋菓子へのシフトですよ。
突然降って湧いた「パラサイト隕石をイメージしたステンドグラスクッキーを焼けば8月要素クリアできるんじゃね?」という思いつきにお付き合いください。
☀この記事はクロサキナオさんの企画参加記事です☀
パラサイト隕石クッキーをつくる
クッキー生地をつくる
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ステンドグラスクッキーの材料はシンプル。砂糖は複数のレシピで使われていた「粉砂糖」を採用です。
何に使ってたか忘れたけどすごい量余ってたし。
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室温に戻した無塩バターを練ります。猛暑だからクーラーの風が届かない場所だとあっさり柔らかくなりますねぇ😅
それでも最初はバターのカタマリを潰す必要がありますが、シリコンベラの根本を抑えるように持つと力を入れやすいです。
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練ったバターに粉砂糖を加えてよく混ぜます。
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そこに卵黄を加えて更に混ぜるとマンゴーみたいな色になりました。
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お次は薄力粉。ここまでは練り混ぜてましたが、切り混ぜにチェンジ。
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ボウルの中でひたすら生地を切るようにシリコンベラを動かしていると生地が黄色いそぼろ状になります。
ふつうのステンドグラスクッキーでしたらそぼろをまとめて生地が完成するのですが。
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> 竹 炭 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
隕石クッキーなので生地を灰色にすべく竹炭を投入します。
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調べたら小さじ1/2ずつ入れて調整、とあったのでまずはそれぐらい入れてみました。
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再度生地を切り混ぜますが、練り混ぜじゃないと均一に色がつかないなぁ……。
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色がまだらなほうが石っぽいかと思い、ここでストップ。ラップに包んで冷蔵庫で休ませます。
キャンディを砕く
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ステンドグラスクッキー界の雄、キュービィロップ。一袋に7色の飴が入っているのでカラフルなステンドグラスクッキーを作るのにうってつけです。
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パラサイト隕石中のカンラン石は主にオレンジ、グリーンなので、使いたい色の組み合わせだけ抜き取ります。
当初はハンマーでぶっ叩いて砕こうと思ってたんですが、家族からクレームが来そうなので穏便な方法を取ることにしました。
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クッキングシートを敷いた天板にキュービィロップを並べます。
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これを150℃に予熱したオーブンで溶かします。
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熱いうちにクッキングシートを折って溶けたキャンディを挟み、上からヘラで押して更に薄くします。
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冷凍庫で冷やしてから麺棒で叩けば飴を簡単に砕くことができます。
キュービィロップってけっこうベタつくんで、クッキングシートに挟んで作業したほうが麺棒が汚れなくて良いんですよね。
クッキーを整形(?)する
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冷蔵庫から出した生地を2ミリ厚に延ばします。
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そのまま天板に乗せて生地に穴をあけます。
生地を焼く
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あとで切り分けるためのガイド線を入れてから、170℃に予熱したオーブンで焼きます。
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焼いたら少し色が薄くなりましたね。
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穴に砕いたキュービィロップを詰めます。穴からはみ出てもそれはそれで石っぽいので詰め方は適当。
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160℃に予熱したオーブンで再度焼いて完成。冷めたらガイド線に沿って切り分けます。
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狙い通り飴の部分が光を通していますね。
いつもならここで完成宣言なんですが、今月の記事はまだ続くんじゃ。
アイスクリームを作る
実は、ナオさんが企画開催記事を投稿された時点ではアイスクリームをメインに据えた記事にするつもりだったんですよ。んでもってウエハース作りにもチャレンジする気でした。
パラサイト隕石クッキーを思いついたのでウエハース自作はボツにしましたが、クッキー単体だとかなり見栄えがよろしくないのでアイスクリーム作りは決行。
レシピは白ごはん.comさんから。正確なレシピや手順はこちらを見てください。
アイスクリーム液をつくる
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材料はやっぱり超シンプルです。卵は新鮮なほうが良いとあるので、可能な限り作る当日に買うべきでしょう。
どうせ生クリーム買わなきゃいけないですしね。
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卵黄と砂糖を泡立て器ですり混ぜます。しっかりした味にしたかったので上白糖を使用してます。もちろんグラニュー糖でも可。
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しばらく攪拌し続けるとけっこう白っぽくなります。
ちなみに写真の泡立て器はこれ。この後の工程のために新しく買いました。
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牛乳と生クリームを鍋に入れ、鍋のフチが泡立つぐらいまで温めます。表面に膜が張って焦りましたが、白ごはん.comさんの写真も膜が張ってたんで気にしないことにしました。
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ボウルの中身を攪拌しながら鍋の中身を少しずつ加えます。でないと熱で卵黄のダマができちゃいますからね。
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ボウルを氷水に当ててアイスクリーム液を冷やします。凍らせるための容器に移してからでも良いんですが、金属製のボウルのほうが扱いやすいと思います。
アイスクリーム液を凍らせる
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アイスクリーム液を蓋つきの容器に移します。野田琺瑯のレクタングル深型Sがちょうど良いサイズでした。
私が使っているのはムック本のおまけのブラックカラー。
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アイスクリーム液を冷凍庫に入れ、まず3時間凍らせます。
実はこの待ち時間にパラサイト隕石クッキーの作業をしてたってわけですね。
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3時間経って冷凍庫から出すと、アイスクリーム液は容器のまわりだけ固まって真ん中は液状です。
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固まったところと固まってないところが均一になるよう泡立て器でかき混ぜます。
琺瑯を傷つけないようにT-falの泡立て器を買ったんですが、ぶっちゃけデカすぎました。
お値段的にもっと小さいと思ってたんですよ……。
容器を冷凍庫に戻し、30分凍らせてから再び中身が均一になるようかき混ぜます。あとはこれの繰り返しです。
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全体が固まったら完成。この写真だけやたら黄色く写ったんですよね……。
完成!
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アイスクリームのほうにめちゃくちゃ時間掛かったんで夕食後のデザートになりました。
パラサイト隕石クッキーは見た目こそ食欲減退色ですが、味はふつうのステンドグラスクッキーです。サクッというよりスッと溶ける感じ。オレンジ味の飴をメインに使っているのでところどころ酸味のアクセントがあります。
アイスクリームはシャリシャリ感の残った懐かしい味。私が小さかった頃、母の「ねえや」だったおばちゃんがよく作ってくれたアイスクリームそっくりでした。
今回の反省点
竹炭はもっと前の工程、卵黄の後に入れて均一な灰色を目指すべきでした。石鉄隕石というより河原の石みたいになってしまったので……。
竹炭は小さじ1/4から様子を見た方がよかったですね。
生地はまず厚めに延ばし、小さめの穴をたくさん開けてから2ミリ厚に延ばしたら良い感じに歪むかも。
クッキーが食べにくくなる弊害はありますが、キュービィロップをもっと買って飴を厚くしたほうがパラサイト隕石っぽさがもっと出たと思います。
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(1822年/チリ アタカマ砂漠)
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