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みねのさんの料理・製菓チャレンジ。

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お料理系のレポート記事まとめ。レシピサイトを参考にすることが多いですが、自作レシピのときもあります。
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記事一覧

ガレット・デ・ロワをどこから作るか悩んだはなし。

――とまぁ古式ゆかしい大佐構文で始めてみました。  クレームダマンドがどんなものかイメージできない方向けに説明しますと、フルーツタルトのフルーツの下にあるスポンジ生地とは味も食感も違うやつがソレです。  上述の通りフルーツタルトの土台が最も一般的なクレームダマンドの利用方法ですが、「フルーツはいらん、もっと土台を食わせろ」な私にとってガレット・デ・ロワはまさに理想のお菓子なわけ。 どこから自作すべきか? クロサキナオさんの毎月の企画は去年で終わっちゃったんですけど、1月

バタークリームONLYのブッシュドノエルをつくったはなし。

 バタークリームのケーキが食べたいわ、と母は時折口にします。  私の幼少期には既に生クリームのケーキがかなり一般化していたし、なんなら自分自身のバースデーケーキを焼いて生クリームを塗りたくったりもしましたが、母が子供だった時代はケーキ=バタークリームのケーキ。  今は意識して食べようと思わないとバタークリームのケーキに巡り会わない気がします。  12月はどんなお菓子を作ろうかと考えたとき、季節柄真っ先に思い浮かんだのはクリスマスケーキ。既にショートケーキのホールを予約済

タルトタタン求道者みねのさん。

 ずっと憧れてやまないスイーツがあります。  投稿者さんの言うとおり、宝石のような美しさ。しかしこのタルトタタン、「キレイに作るコツ」だけあって分量と手順の詳細はありません。  自分で再現したくてこの時期になるとタルトタタンにチャレンジするのですが、未だに満足いく結果に辿り着けていません。  さて、今回はどうなるでしょうか? ☀この記事はクロサキナオさんの企画参加記事です☀#クロサキナオの2024ChillTwilight タルト生地作り 過去のチャレンジではパイ生

竹炭に困ってパンプキンパイを焼いたはなし。

「アンタ、冷蔵庫に入ってるこの袋なんなの?」 「クッキー焼くときに使った竹炭……」  8月の企画用レシピはクッキー生地を灰色にする必要があったので買ったのです。いちばん少ないのは富澤の20g入りだったんですが、使用した量は合計で小さじ一杯程度。  真剣に困っていました。大量に余った竹炭粉末の処理に。  とにかく「黒くても不自然じゃない、竹炭を大量消費できるレシピ」が欲しい。  黒いお菓子が不自然じゃない、という条件で真っ先に思い出すのはハロウィンでしょうか。  ハロ

9月なのでスイートポテト餡まんじゅうを開発したはなし。

 サツマイモと言われて真っ先に思いつくのは芋羊羹だけど、さすがに「しばらく寒天系はノーサンキュー」と母にやんわり言われてしまったみねのさんです。  次点でスイートポテトだったんですが、七夕羊羹いらい自分でレシピ考えるのにハマったため「単なるスイートポテト」じゃ満足できない。  いろいろ調べた結果、オーブンで焼く「唐饅頭」の系譜からヒントを得て「スイートポテト餡まんじゅう」の開発にチャレンジしました。 ☀この記事はクロサキナオさんの企画参加記事です☀#クロサキナオの202

パラサイト隕石クッキーリベンジ。

 認めよう、「私が作ったのは『河原の石』だった」と。  クロサキナオさんの企画参加のために焼いたクッキーは、竹炭投入のタイミングが悪くクッキーが見栄えのよろしくない黒と灰のまだら模様になってしまいました。あとキャンディも足りなかった。  このまま引き下がるわけにはいかない。  せめて色が均一なグレーのパラサイト隕石クッキーを作りたい! クッキー生地づくり クッキー生地の材料は前回から変わりません。洗い物は減らしたいので薄力粉は粉砂糖を投入したあとに量る。  ステンド

【完全版】夏休みなので金魚羊羹にチャレンジしたはなし。

 七夕合わせの星空羊羹、おかげさまで今でもけっこうご好評頂いてます。  あのとき余った棒寒天ですが、全く同じものを作るのも芸がありませんのでアラザンの星の代わりに金魚を浮かべることにしました。  また、水中の泡を表現したくてサイダーかんにもチャレンジ。 1度目のチャレンジ金魚の寒天ゼリーづくり  金魚づくりは練り切りと寒天ゼリーで迷いましたが、練り切りあんは余ったぶんの使い道が思いつかなかったので寒天ゼリーを採用。  食用色素で色を付けた錦玉羹だと水イメージの青い層

【レシピ販売】金魚羊羹のつくりかた。【多層羊羹】

 七夕合わせの星空羊羹が好評でしたので、この夏休みはステップアップして金魚羊羹づくりにチャレンジしていました。  3回目にしてようやく成功しましたので、読み物部分は改めて完全版として投稿し、元来1回目の失敗+レシピ販売だったこちらはレシピのみの記事に作り替えました。  読み物部分はこちらをどうぞ。

¥100〜
割引あり

8月なのでパラサイト隕石クッキーを焼いたはなし。

 タイトルで理由が解るヒトは石ヲタ。  大半の方には意味不明なのでざっくり説明しますと、「パラサイト隕石」は鉄とカンラン石でできた隕石です。そしてカンラン石の宝石名はペリドット――8月の誕生石ですね。  クロサキナオさんの企画向けに何度か和菓子を作りましたが、8月ならではって考えるといいものが思いつきませんでした。  そこで洋菓子へのシフトですよ。  突然降って湧いた「パラサイト隕石をイメージしたステンドグラスクッキーを焼けば8月要素クリアできるんじゃね?」という思い

七夕向けに星空羊羹をつくってみたはなし。

 夏の和菓子と言えば水羊羹と相場は決まってます。他のがあれば教えてほしいです、情報求む。  この時期は青が綺麗な羊羹がいろんな和菓子店から出ますよね。せっかくだから七夕合わせで星空をイメージした水ようかんを作りたいところ。  土台を水羊羹で作り、その上に星になるアラザンを載せて着色した錦玉羹でカバーすればイケるかな?  でもこの2層だけだと上から見たとき錦玉羹の青が水ようかんの色で目立たなくなります。よって下地となる白い層を牛乳かんで作ります。  錦玉羹も全て青にする

憧れに近づくべくチーズリゾットに挑戦したはなし。

 憧れの料理系noterさんがいます。  主にパスタを中心にレシピを公開されているのですが、それだけでなく素材に関する知識も豊富で解説パートが充実しているのがまた良いのです。  特に気になったのがこちら。  そら豆の時期は過ぎてしまったのと自分含む家族が山羊チーズを食せるかという大問題はあるのですが、記事見出しの写真だけでお腹が鳴りそうです。  ただ、母が「芯のあるコメ」ぎらいなため我が家はリゾットじたい滅多に食べないのです。  でも私は猛烈にリゾットが食べたい。

夏越祓の日にもう一度水無月をつくったはなし。

「次は黒糖味を作ってみてよ」  同期入社の友人に先日の水無月づくりについて話したら、そんなことを言われました。  なんでもデパ地下に入ってるような有名和菓子店だとプレーンのほか抹茶味と黒糖味が売られているそうで。  どのみち6/30の夏越祓にもういちど水無月を作るつもりだったし、せっかくなので黒糖味チャレンジです。 前回との違い 今回もレシピは富澤商店の「基本の水無月」です。プレーンと抹茶しか掲載されていないので、上白糖をそのまんま黒糖に置き換えました。  粉は最初

6月なので安直に水無月をつくってみたはなし。

Q. 製菓材料が余ったらどうする? A. 別のお菓子を作る。  カスタード葛まんじゅうのために買った葛粉(葛ではない)と桜餅のために買った白玉粉が余っています。  これらで何か別の和菓子を作りたい、と考えたとき思いついたのが水無月。6月ですし。  今回は富澤商店のレシピを参照。  おおう、生地は蒸さなきゃならんのか……。  うち、蒸し器無いんですよ。でも何とかするしかありません。  工程じたいは少ないですが、チャレンジ度は過去最高です。上手く行けばいいのですが……

あまった卵白でいちごのメレンゲを焼いたはなし。

 卵黄使えば卵白余る。これ世界の真理です。  カスタード葛まんじゅうを作ったときに卵白の余りが出たので、メレンゲを焼くことにしました。  レシピはこの本を参考にしています。  一時期メレンゲ焼くのにハマって卵黄が余るという現象が発生していたほどですが、ここ数年は製菓じたいから離れていたので久々のチャレンジです。  2種類焼くつもりでグラニュー糖を2セット用意しています。赤い粉はフリーズドライのいちごパウダー。味が良く泡立てたメレンゲへの負担も無いので、混ぜ込むならレシ