組織論と訪問看護(2)
ティール組織読み終えました。
最後の解説まで読んでやっとなんとなく腑に落ちた感覚になりました。理解したというより、不完全であり発達途上であることを理解したという感じです。
でもまだ私の中に残っている疑問が3つあります。
1つ目は
この本の中で定義する「グリーン」と「ティール」の具体的な違いがわからないということです。
意思決定の際に、コンセンサスを取るグリーンと助言システムを取るティールとの違いがある、ということまではわかりました。
そして、コンセンサスを取ることの弊害は、時にすごい角度からの新しい解決策も空気を読みすぎて埋もれてしまう、K Yな意見が生まれにくいということもなんとなく想像ができます。
でも、このKYな意見も1つの解決策かもよ、と動き出せる組織の意思決定プロセスがどうも想像できないのです。
助言プロセスって何度も出てくるけど、どういうこと??
助言プロセスの助言する人の視点が鍛えられてないと難しくないですか?コーチもしくはファシリテーターが道を見失わないためにはどうするのでしょう?
2つ目は
インテグラル理論の四つの視点。物事には内面から外面、個人から集団のそれぞれの面があるということ。
これをティール的に見ようとすると
私の信念が満たされていて
私たちの望む状態になっていて
組織が求めることへ個人がたてた約束を守り
組織全体の行動が社会のためになる
状態を目指すということであってますか?
1つ目の疑問と重なりますが、
4つの視点を見失わない努力って凄まじいものがありますよね。
従来ではトップダウンで組織の方向性や組織が求めるものを個人に要求することで統制を取ってきたけど、それがボトムアップでもなく組織全体で組織の声に耳を傾けるって。
そんなことができたらすごいパワーが生まれるだろうという感覚だけは持ちますけど、
何か1つの視点が強力になることの弊害が全体で共有できる仕組みが必要ですよね?
3つ目の疑問はだいぶ飛びますが、
給与を他の人の給与を参考にしながらそれぞれが決めるということについて。
職種(資格)が異なる場合などの決定は、これも社労士さんとかの助言を得て、個人が決定していくということなんですかね?
ビュートゾルフでも給与支払いなどの事務手続きを行う最小限の支援スタッフがいると書かれていたし、
在宅でチームを組む上では、他の職種と共に働くメリットも大きいと思うのですが、その場合もどうやって決めていくのがいいのか想像できません…
ティールという形が目指すものは、多様性を支える訪問看護師の集団が取り入れたら、
たしかに集団の知を上げられて、それが地域に還元できるというのもなんとなく想像ができます。
でもそのための組織の慣行や助言プロセスというものが全然見えてこないんですよね。。
だれか教えて下さーい!!
今まで働いてきた人たちみんな、自律性が高く、とても個性あふれる方々ばかりでした。
そして、同じ看護師でもみんな経験してきたことが異なるので、強みと弱みがそれぞれ違いました。
ティールを採用せず、今まで通り階層性であってもそれぞれの得意が活かせる環境はあると思います。
ただ、ティールを採用した場合にどんなことが起こるのか、という未来にはとても興味があります。ビュートゾルフ柏さんのこれからがとても楽しみです。