蛇口はジャグジー?今日も愉快な日本語教室
外国人に日本語を教えていると、生徒が思ってもみない角度からの発見をしてくれるので、毎度実に愉快だ。
今日は、インドネシアの男の子と「水道」の話をしていた時のこと。インドネシアには日本のように給湯器の類は一般家庭にはなく、屋上に置いてあるタンクの水を日光で温め、シャワーなどのお湯にしている、と彼は教えてくれた。「でも最近は寒い日が続いているから、シャワーがとっても冷たいんです!」と。
そこで、「インドネシアでは蛇口から水を飲んだりするの?」と聞いてみた。すると彼は困ったような顔で、「先生、家にジャグジーはないですよ」と。
2人で顔を見合わせて笑ってしまった。
今まで日本語をしゃべってきて、蛇口とジャグジーの発音が似ているなんで、1度も思ったことがなかった。けれど実際に声に出してみると、なるほど、絶妙に似ている。2つとも水に関連した言葉だからなおさら興味深い。
じゃぐち、の発音が少々難しかったようで、しばらくは「ジャグチイ」と発音していた彼だったが、そのあと丁寧にインドネシアの蛇口事情を説明してくれた。
考えてみれば、蛇口ってへびのくちって書くんだなぁ。蛇の口なんて、まじまじと見たことはないけど。ひねれば綺麗な水でも出してくれるんだろうか。