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2000年代の田舎の姿
バイパス沿い
1980年代までは、パイパスは車が市街地の混雑を避けるための道路でしかありませんでした。
じっちゃんも、「バイパスのほうは・・・」と言っていたように、街からは遠く離れたところという感じだったと思います。
2000年代に入り、バイパス道路沿いにロードサイド型の大型スーパーが進出しました。
さらに、そのまわりに大型ドラッグストアやファーストフード店が立ち並んだのです。
どこでも見かけるロードサイド型の店舗展開です。
そうした店舗の安売り攻勢により利用客を取られる形で、駅前の大型ショッピングセンターはどんどんと寂れていってしまった。
そして鴨川のロードサイドの写真ですが、これが埼玉県と言われても、神奈川県と言われても、別に違和感はないはずです。
それぐらいに個性のない街になってしまいました。
東京・神奈川から南房総へ
1997年12月に、東京湾アクアラインが開通。
これによって、東京都の西側や神奈川県から南房総へ、車での所要時間が大幅に短縮されたとのです。
また開通当初は4,000円だった通行料も、2009年にはETC料金として800円にまで値下がりしました。
家族連れで鴨川を訪れる時は、車の方がより便利になるだけでなく、安くもなっていたのです。
列車から高速バスへ
1998年には、東京と鴨川を結ぶ高速バスが運行を開始しました。
特急わかしおなら1時間50分。高速バスなら2時間10分ですが、渋滞に巻き込まれると時間が読めないデメリットはたしかにあります。
しかし料金は、特急だと4,200円ですが、高速バスだと2,500円で、あきらかに高速バスのほうが安い。
学生さんや若い人たちには、この安さは魅力だと思います。
その結果、高速バスに旅客を奪われて、特急わかしおは衰退していくことになります。
どんどん安くなる
2000年代は、デフレの時代とも言われますが、モノやサービスの値段が下がっていった時代です。
たしかに安くなることは、消費者にとってはありがたいことです。
しかし消費者も見方を変えれば、提供者あるいは生産者でもあります。
家族としては消費者であっても、その家のお父さんやお母さんは会社では提供者や生産者でもあるのです。
生産効率が劇的に上がって値段が下がるのであれば良いですが、実質的には賃金が頭打ち、あるいは下がってしまったのです。
モノやサービスが安くなるいっぽうで、人々が本当に幸せになったのかと言われると、そうではないと思うのです。
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