005 地域のなかでまわるお金を増やす
仕事とお金は、ニワトリと卵のような関係です。
仕事があるからお金がまわる。
お金がまわっているから、仕事がある。
つまり「循環」というものです。
地域の中でぐるぐる回るお金の流れを、図にしてみました。
まず地域の中での仕事があります。
それが「生産・販売」と書いてある部分です。
仕事をすれば、働く人々の収入につながります。
それが「所得」と書いてある部分です。
収入があれば、日々の生活に必要なものを購入することができます。
それが「支出」と書いてある部分です。
支出されたお金は、企業の運転資金などとなり、それらを元手に仕事をすることになります。
こうして地域の中で、お金がグルグルとまわるのです。
この循環をつくるためには、まずは「生産・販売」と書いている『仕事』が地域にあることが重要です。
地域に仕事を生み出すことが必要なのです。
ところで、「生産・販売」「所得」「支出」という『幹となる』循環から出ていったり、入ってきたりするお金があります。
たとえば、車を運転するために必要なガソリン。石油は海外から輸入しているのですから、当然のことながら地域の外から購入しなければなりません。
そうなると、ガソリンを購入するためのお金は、地域の外に出ていってしまいます。
たとえば、地元の名産の果物が、有名なブランド果物として、日本全国で売られていたら。
そうなると、地域の外へ販売された果物の儲けは、地域の中に入ってきます。
「生産・販売」「所得」「支出」という地域の『幹となる』循環から、出ていくお金と入ってくるお金。
もし出ていくお金のほうが、入ってくるお金より少なかったらどうなるでしょうか。
「生産・販売」「所得」「支出」という地域の『幹となる』循環は、どんどんと細くなっていってしまいます。
逆に入ってくるお金のほうが、出ていくお金より多かったらどうなるでしょうか。
「生産・販売」「所得」「支出」という地域の『幹となる』循環は、どんどんと太くなっていきます。
地域の『幹となる』循環が太いほうが、もちろん地域としてはうれしいわけです。
地域の外に出ていくお金を少なくすること。
地域の外から入ってくるお金を多くすること。
そして地域の『幹となる』循環を太くすることで、地域に仕事を生み出すこと。
地域のなかでまわるお金を増やすためには、この3つが大切になってきます。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。