また会いましょう、変わるから。
時間の経過と共に、異なるかたちで再会、ってことが起きる度に、人生は面白いと噛み締める。
西粟倉で〝初めて雇った″スタッフとしてやってきたテッセイと尾道で再会。テッセイの方が年上だけど当時のわたしのポジションとスタンス的に、彼に対して偉そうにタメ口だった。再会して、立場も代わり、付いてるモノも変わったし、敬語かタメ口か探りながら話している自分がおかしかった。
テッセイに紹介してもらい、LOGの吉田さんと公私混同、たくさんお話しさせてもらった。地方の宿で、宿についてのストーリーを聞かせていただくのは、あの日々の自分の姿と時空を超えて重なりあったりもして、不思議な気持ちだった。
あれからテッセイは尾道の島で家族と暮らしていて、吉田さんは、すぐに「完成」はしない余白のあるLOGを、尾道の風景となり続けるように営み続けている。
あの日自分もいたはずの、「定点で積み重ねる人生」への憧れをこぼすと、テッセイはどれも全部必要なことでしたよ、と、相変わらずの敬語で嘘偽りない純粋な姿勢で伝えてくれた。
長い時間軸で包み込んでくれるこの宿に、また何かしらの変化をした未完の自分自身を携え、泊まりに来たい。