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高級外車は金持ちしかもっちゃいけないわけ。
自慢というわけでもなく、表題のテーマについて語っているだけですが
3年前まで、自分はベンツのSクラス所有していました。今はベンツのBクラスに乗っております。
金が無くなったとか、税金が掛かるとかそんな理由ではありません。
本題に入る前に自分が思っていた考えですが
私はこの世に高級車を見ると僻みややっかみで車を10円傷傷付けたり
エンブレムを盗んだりするカイジみたいな奴なんてのは迷信だと思っていました。
社会生活の中で特に関わりのない人間が何持とうと興味持たないというか目についても不快な事をしない限り気にしないのが普通だと思っていました。
私は26歳当時ある千葉地域の賃貸マンションに住んでおりました。千葉県の中古外車パーツ店を回るのが趣味で、元々ベンツはオンボロの中古Bクラスを安く友人から譲り受け、中古パーツショップでインチアップやグリルパーツやエアロパーツをちょっとずつ変えるのが自分の趣味であり、何というか虚栄心や自己満足の探究をやっていました。
いつか会社でお金もらえるようになったらEクラス~そしてSクラスのベンツを購入してやろうという野心があり、当時太陽光需要と会社も成果報酬型だった企業体質(今は違います)と重なり、ボーナス三ケタ万円+彼女のボーナス等重なりなんだかんだ紆余曲折を得てベンツのSクラスを購入するに至ったのです。頭金入れて信販ローン(彼女は死ぬほど反対したが)なんて組むのは実は初めてですが、何とローン通っちゃった!しかし借金抱えても購入の決心がぶれなかったんは自己成長と日々の営業活動をするモチベーションと虚栄心を満たせるためでもありました。つまり俺が将来こんな車も何台も持てる金持ちになってやる!って野心とステージを1段階あげるための気持ちが強かったのです。
その賃貸マンションの駐車場はいわゆる青空駐車場です。車だけ高級であとはハリボテの典型でしたがしっかり車にはさらに金掛けました。7年耐用のガラスコーティングも行い、5.1chサウンドを搭載(映画なんて車買って結局一度もみなかったけどw)ボディカバーで雨で痛めないようにしていました。休みの日はボディカバーをつけた1時間後に駐車場に再度戻ってはボディカバーをはずして窓ガラスを眺めたり、室内のステアリングスイッチを触ったりとニヤニヤしたり我ながらきもい事しているなあと思い、余韻を楽しむ日々を過ごしていたのです。
そんなある日、地獄の日が待っていました。仕事を行くときは彼女の軽ワゴンで通勤していたのですが、通勤の前にボディカバーをはずしてちょっくらベンツだけ見とくかみたいな感じでいたら左リアドアにななめの線みたいなのが見えて「なんだこれは?」とカバーをはずすと
バッテン印のキズ と フロンドアに ツ ネ???
みたいな(今考えると「死ね」と書いたのか)傷がおもっくそついていたのです。
このときの衝撃は 株で1000万損したときの100倍ぐらい比じゃないぐらいのものです。
カイジのぐにゃ~って空間歪む描写そのもの。胃液が逆流する感覚
心臓が縮こまる感覚、背骨から胸にかけてひたすら鈍痛があり心臓の
鼓動が凄まじく鳴り止まない感覚。思考停止、行動停止が30秒経ってからですが
サラリーマン、強いては営業マンの性か・・・・
あ、今日商談あるからとりあえず商談場所行かなきゃとなったのです。
不思議なもので、商談行く頃の通勤時に考えていた事は
あれは俺の車じゃない
俺が見たのは知らない人の車だ
という、人はあまりに大きな衝撃的な事があると現実逃避をするというのを実感できました。
当然そんな事もなく夜100回見てからようやく自分に起きた事であると実感をして、なんとそれまで警察にも言ってませんでしたが、彼女にはさっさと被害届だしたほうがいいと言われて夜警察行きましたが・・・・
今思えばこの警察に頼んだ事も警察不信に繋がる事気持ちになったのですが
警察が現場に来て一言(すぐにはきてくれました)
警察「あーベンツね・・・」
俺「?」
警察は傷付けられた箇所をポンポン毛玉みたいなので数回傷ついた箇所を当たって写真を撮って現場状況や被害時刻を聞いて3分後に
警察「この駐車場は監視カメラないのですか?」
俺「ないです。」
警察「わかりました。進展があったらまた携帯のほうに連絡しますので」
俺「え?もう終わりですか?」
警察「いや指紋があるかを調べたのでそれを確認しますので一旦戻ります。」
俺「仮に私以外の人間が触った指紋が出た場合、捕まえられるのですか?」
警察「どちらにせよですが、指紋がついてるか鑑定に回しますが、その指紋も犯罪歴がなければ追う事も本当に難しい所ですし、そもそも傷をつけた犯人なのかのも特定が難しいですし、そもそもで言うとご自身が傷付けた可能性もあるかもしれないので、現行犯でもない限りは特定難しいんですよ。」
俺「自分で傷つけて警察呼ぶわけないでしょ」
警察「いや、ですから可能性の話です。ですが、さっきあげた通り指紋が出た所で犯人追及が出来るかどうかとか・・・・以下ループ」
納得するんだがしないんだが、犯人を見つける気も見つかる可能性も0に等しい事をごちゃごちゃ言って押し問答の末、適当な実況見分をして警察は帰られていきました。
が、帰り際ぼそっと警察が言ったのが
「外車とか乗られる方はセキュリティある駐車場借りる事オススメします。全国的に外車のいたずら件数ってかなり多いんですよ」
そのときは解決する気ない人の気持ちを考えない言動に腹立ってさっさと帰れ的な気持ちしかなかったので聞き流していました。
この話、書いてて腹立ったのと長すぎるので
事の顛末だけ書いて終えようと思います。
まずね、犯人らしき人ね、その後分かったんです。
傷付けられたときに彼女以外の近隣マンション住人に話しかけた事すらない私が一生懸命近くの人に目撃情報聞いてた事があって事件後2週間経って
同じ3階の2部屋離れたおばちゃんが犯人見たと教えてくれたんですね。
それが5階の夜な夜な徘徊しているゴミだしトラブル親父。トラブル親父は無職(らしい)で夜中外徘徊しては時間外にゴミ出しして近所で揉めてたそうだ。過去以前別棟に住んでいた知らない夫婦のアウディを石か何かでへこませた事あったそうで、それでやったやらないで騒ぎ立てて裁判するぞ、許さないぞと毎日騒ぎ立てて結局夫婦引っ越したんだけど、多分そいつだって言うんですよ。
彼女に、何故こんな事をしたのか真意をそいつが何て言うか聞こうかって言ったら驚くぐらい猛反対されたんです。何故かと言うと
社会への鬱積や成功者への妬みなど、失う者がない者は社会的地位ある人間と闘えるタイミングを探していると、いくらでも時間かけられるし、闘いが始まったらそこに費やせるエネルギーやモチベーションは、日々社会人として働きに忙しく動いている私達では勝てないと言うんです。
で、この話は、ドア修理で数十万の犠牲とその1か月後に引っ越しをするという戦術的撤退(元々通勤の問題で引っ越そうかと考えていましたが)を選びました。
お互いの会社と病院(彼女は看護師です)の中間のマンションに引っ越しましたがここで衝撃的な事件を再度受けます。
なんとまたドアを10円で傷つけられておりました~~!!
同じ奴が執念で追ってきたかと思えば、またマンションの住民が傷付けていたのです!!今度は監視カメラついてたので後姿がばっちし映ってました。
この話も省略してなんだかんだその後、2回引っ越して都内のマンションに映りましたが、近所のファミレス行ったときもタイヤをパンク1回、コストコに買い物いったときサイドミラー割られる1回。
この世は頭おかしな奴しかいないのか!
と元々自己満足で買ったベンツにSとついただけの車が周囲に呪いを振りまく疫病神のように思えてきて、さらに周囲の普通人全て悪党に見えてしまったのです。
ヤナセからDMがきて車検の案内がきたときに私は決断しました。
「Sはもういいから最低限のBクラスにしてくれ」
SがBに変わったぐらいでそもそも嫌がらせする人間が判別しているのかベンツだから嫌がらせしていると思っていたが世間にうんざりしていた気持ちもあって心機一転でランクを下げた所
ピタッと嫌がらせや車破壊も無くなり今は何事もなく3年目を迎えております。
Sクラスなんてちょっとみえっぱの中流家庭以上が頑張って買う程度の車で嫌がらせを受けるはずがないと考えていましたが、逆に戦々恐々だったのはこれ以上の高級セダンや高級車は山ほどある、という事はこれを街中走らせたりファミレスいったら
パンクや10円傷どころか、強盗にあったり、パーツ全てはぎ取られたり、テロリストにでも襲われるんじゃないかって思っちゃいました。金持ち達はどうやって自己防衛してたんだと考えてたけど、思ったのは
・車だけ高級にするのではなく生活レベルや周囲の人間レベルも上の地位の環境に置かなければいけない
・高級車はそれ相応の金かけたセキュリティをしなければならない
・思った以上に日本という法治国家では一般市民レベルでも憎悪の対象でみられている
・何故、金持ちは金持ちであることを隠して田園調布にみんな行くのか良く分かったという事。
・車傷付けられても誰も助けてくれないし、板金屋しか儲からないという事実
今はいろんな境地で彼女とも相談して二人とも共働き、彼女の年収のほうがしかも高い事もあり、某都内のマンションを賃貸ではなく購入をしました。
私はベンスのSクラス持っていた事実はマンション購入を自慢しているわkではありません。
車選びは環境や生活レベルも相応の選ばれし人間が必要だと言う事。
生活レベルや環境を変えるエネルギーはもう一ランク上の人間を目指す事と同義である事。
そしてそれが良く理解できた素晴らしい人生経験と彗星の如く思い出と共に消え去ったベンツSには感謝したい。
終わり