インディーゲームの歴史について
私モロトフは少年の頃からPCゲームが好きでした。そして現在もYouTubeにて様々なPCゲームを紹介しています。
今回はPCゲームに多く存在するインディーゲームの歴史について解説します。
「独立」を意味するインディペンデント・ビデオ・ゲームの略語であるインディーゲームは、度々、販売会社の金銭的サポートを得ることなく作られるビデオゲームという意味で用いられますが、実は明確な定義はありません。
インディーゲームの誕生を調べるのは、インディーゲームの定義が広くてフワッとしいいる為、非常に困難です。但し、インディーゲームという用語は、2,000年初頭以前は全く使われていませんでした。
そもそもインディーゲームシーンは、PCからスタートしました。1970年代から80年代に、実用化されたPCが普及したことにより、ゲームという小さな市場が産声をあげました。初期のPCゲームは、たびたび一人もしくは二人チームのプログラマーが作り、お店やメール便で自費制作をしていました。
1980年代から1990年代にかけて、ゲームのデモ版の配布ができるようになり、それが人気になり、プレーヤーはデモ版プレイ後に完成版を買いに行くという流れができました。当時は、様々なゲームのデモ版を集めたパッケージが頻繁にゲーム雑誌に同梱されていたため、それがインディーゲーム開発者にとって良い宣伝の機会となっていました。比較的安価で無数につくれるデモ版は、PCがゲームプラットホームであるという考え方を世の中に知らしめる助けとなりました。
そして1990年中頃までには、PCはゲーム機でもあるという認知とともに、3Dゲームに繋がる技術進歩により、ビデオゲームに多くのビジネスチャンスが生まれました。
1990年後半になるとインディゲームシーンは、やや落ち着いてしまいます。理由は、インディーゲームを開発する小さなチームは、企業と比較すると開発に掛けるコストやスピードそして販促ルートにおいて劣っていたからです。
しかし、インディーゲーム開発は、2,000年初頭に復活するのでした。大きな理由は、インターネットによるゲームのオンライン販売の実用化でした。
これにより、ゲーム開発者はプレーヤーに対してダイレクトにゲームを販売することが可能となり、店頭販売というある種の制限を回避することができたからです。
またソフトウェアの進歩によりウェブ技術の成長も加速し、例えばアドビフラッシュを用いることでゲーム開発者は更に低コストでゲームを開発することができるようになりました。これはインディゲームが成長できた、もう一つの理由といって良いでしょう。
さらに、インディーゲームにおいて、もう一つ革新的だった事は、ミドルウェアやゲームエンジンやオープンソースといった存在です。これらを用いることでインディーゲーム開発のコストを大きく押し下げました。
また、GameMaker Studioのようなゲーム開発専用ソフトやUnityやUnreal Engineといったゲームエンジンツールがゲーム開発者としてゲームを作る為に必要なプログラミングスキルの壁を大きく取り除きました。
オンライン販売がインディーゲームの販促に役立っている中、SteamやGOG.comのようなオンラインデジタルゲームダウンロード販売が現れました。
これにより、インディゲームの露出が更に加速し、このプラットフォームのおかげで、開発者はゲームを直接、配信できアップデートでき、さらに告知もできるようになり、プレーヤーもゲームをいつでもダウンロードできるようになりました。
因みに、時を同じくして、家庭用ゲーム機とも呼ばれるコンソールにおいても2005年からXbox LiveやPlaystation Network, Nintendo Networkのようなインターネット経由のゲーム販売サービスが始まりました。
PCにおけるインディゲームの露出拡大に続き、これらコンソールのサービスにおいても、ゲームコンテンツ拡充のためインディーゲームの配信が開始されました。
そして、近年はインディーゲーム開発者は作りたいゲームを作る為に多くの人から幅広く資金を募る手段としてクラウドファンディングを利用するようになったことで、インディゲーム産業は更に加速していきました。
最近では、そのようなインディーゲーム開発者を金銭的にサポートしたり技術的にサポートもする小規模インディーゲーム販売会社も
数多く登場しているのに皆さんはお気づきでしょうか?
このような世界のインディーゲームの歴史を理解した上で、来月2019年6月1日、2日に京都で開催する日本最大級のインディーゲームの祭典「ビットサミット」に参加されると面白いのかなと思います。
2016年10月より海外インディーPCゲームに特化した紹介動画をYoutubeであげています。このnoteでも情報発信を2019年1月より始めました。