ベンジャミン・フランクリンに学ぶアメリカ建国と質素倹約の精神;本の紹介『フランクリン自伝』
ここ数日で沖縄本島北部、奄美諸島では記録的な豪雨となり、被災されたかたへ早い復興をお祈りいたします。
さて、本日は昨日投稿したボストンの街のツアー動画にでてきた、ベンジャミン・フランクリンの書籍を紹介したいとおもいます。
『フランクリン自伝』岩波文庫
ベンジャミン・フランクリンは、100ドル札の肖像にもなっているアメリカ建国に多大な貢献を果たした人物の一人です。彼はアメリカ独立戦争の際に、外交官としてフランスに赴き、フランス政府からの援助を確保することに成功しました。
また、フランクリンはアメリカ独立宣言の起草委員の一人として、独立の理念を広める役割も果たしました。
さらに、アメリカ憲法の制定においても、彼は年長者として議論をまとめる役割を担い、各州間の意見調整を図りました。彼の実務的かつ柔軟なリーダーシップが、新生アメリカの基盤を築く上で不可欠な存在でした。
『フランクリン自伝』では、ボストンでの生い立ちから、若いのときの考えや習慣、節制をすること、徳を積むことの大切さが書かれていて、大量消費主義の現代のアメリカ人とは異なる生き方をしていることは大きな驚きでした。
キリスト教への信仰は強いが、何か一つの宗派にこだわることなく、全ての人類の幸せの視点から社会に貢献しようとしたベンジャミン・フランクリン
あらためてアメリカ建国の時代の精神を学ぶことができました。
節制・倹約に生きる精神は、日本を代表する実業家である土光敏夫氏とも通じるものにあり、贅沢や豊かな暮らしを好んでしまうので、戒めの書にしたいと、人生をとおして読み返したい一冊です。