チューブレスタイヤがどうしても嵌らない時
概要
チューブレスタイヤが嵌めずらい場合に自分がやっているやり方を紹介します。このやり方では、タイヤレバーとタイヤインストールの両方をうまく使うことによって、手の力をあまり使わずに硬いタイヤを嵌めることができるようになります。翌日筋肉痛になったりしませんし、時間もクリンチャーと比べるとかかりますが大幅に短縮できました。
また、後半ではそもそも片側すらも硬くて嵌らないという場合に使えるテクニックも紹介します。
* チューブレスタイヤ設置の全体の流れは説明してませんので、初めての方はこちらを参考にするとイメージが掴めて良いかもしれません。
対象者
- IRC Formulaさんの動画のようにタイヤのビードを中央に寄せたけどダメだった
- 腕の力を総動員してタイヤをねじ込もうとしたけどダメだった
- タイヤレバー使ったけどダメだった。
- タイヤインストールや、タイヤペンチ、タイヤキーを使ったけどダメだった
使用したもの
以下2点を使用しました。目的に沿った使い方ができるのであれば代替え品でもできると思います。 自分の場合はこちらのシュワルベのタイヤレバーとグランジのタイヤインストールを使用しました。
パナレーサーやIRCの出しているタイヤレバーでは無くこちらのシュワルベを使用します。
リムに引っ掛けて、タイヤを引き上げて嵌めるタイプのツールです。BIKEHANDやPWTなどからも同様の製品が出ているのでこちらでも良いかもしれません。
チューブレスタイヤは、IRC formula RBCC 700x28cを使用しました。
1. タイヤを嵌める(頑張れるところまで)
以下の手順で、タイヤを嵌めていきます。こちらはチューブレス以外の他で説明されている方法と変わりありません。
1) 石鹸水をリムの内部に着ける
2) チューブレスタイヤの片側を嵌める
3) 手で入れられる範囲まで嵌めていく
IRCの動画ではタイヤをビードに落としてやるとハマりやすくなると紹介していますが、自分の使用している中華カーボンとの相性のためこれ以上はどうにもなりませんでした。ボントレガーのホイールでも同様に嵌めるのに苦労するそうです。
2. タイヤレバーを着ける
どうにもならない段階まで来たら、シュワルベのタイヤレバー以下のように付けます。本来の使用方法であれば両端にクリップしてから、中央部分を最後の1本で持ち上げますが、硬いタイヤの場合はこれが使えません。無理にはめようとすると、両側のクリップが外れてしまいうまくいきません。
1本は使いませんが念の為右に付けておきます。
3. タイヤインストールで端から少しずつ嵌めていく
クリップしたタイヤレバーのうちどちらかから5cm ~ 10cm(目安)の位置でタイヤインストールを以下のように引っ掛けて手前に引いていきます。そうすると、レバーの方から少しずつですがタイヤがリムに落ちていきます。
レバーからの距離が長いと手の力が必要になり、短すぎるとタイヤがリムに入っていきません。どのような距離で使用するのが最も効率が良いかは状況によって変化すると思いますので、色々試してみるのが良いと思います。
また、タイヤインストールを思い切り手前に引いてしまうとリムから外れてしまいますので、ゆっくりと引っ張るイメージでやるとうまくいきます。
レバーを引っ張ると以下のようにビードがリムに落ちていきますので、こうなったらシュワルベのレバーを横にスライドさせます。
以上の作業をひたすら繰り返して行けば、そのうちビードが嵌って完成です。タイヤレバー間の距離が近くなるほど、スライドするのに力が必要になってくるのでここだけ頑張る必要があります。
そもそも片側すら入らないんだが?
700x28cを買ったつもりなんだが?と疑ってしまうほどにどうしようも無い場合には、この方法を使うと嵌るかもしれません。 自分の場合力技でどうにかなりましたが、とっても疲れるので今回の方法を応用しています。
通常であれば、片側のタイヤを嵌める場合には以下のようにバルブの反対側から順当に入れていけば良いのですが、ホイールとの相性が悪い場合にはこれがスムーズにできません。
IRCさんの動画参照(120秒から)。 https://www.youtube.com/watch?v=dweDgowEQ-M&t=120s
上のような手順だと、タイヤレバーのクリップを嵌める方法が使えませんので、まずは以下のように斜めに引っ掛けた状態にします。
この状態にできたら、上の手順と同様にタイヤレバーを使用して両端を固定し、タイヤインストールで嵌めていけば同じ手順を使用して簡単に嵌めることができます。
以上です。
その他・なんとなく思ったこと
タイヤインストールで、リムを傷つけたというレビューを見たのでリムに保護シート張ったり、インストールツールにクッション素材を付けたりした方が良いかも?
RBCCの700x25Cと700x28Cの両方を同じホイールに同手順に使用したけど、明らかに28Cの方が嵌めやすかった。当然か?
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