話し下手
昨晩も飲み会であった。クラスの親睦会。コロナ明け発の自主的なイベントだったので、皆勝手がまだ分からない風ではあったが、その拙さもまた味わいとして楽しめていたようだった。
私のクラスメイトは、その学科の特性ゆえか皆良心がある人ばかりで、嫌味や陰口を言うような陰湿な人はいない……と思う。すれ違ったら皆挨拶をするくらいの、すがすがしくて気持ちがいいクラスだ。
ただ、プライベートでも関わるとなると同じようにはいかない。普段は、自分と相性の良い子らとの関係を持ちながら、その他のクラスメイトとは適度な距離で気軽に接することができる。飲み会の席では、そうした学内では得られない新しい交流や関係を求め、求められるから、なんか話が続かないな……疲れるな……と思っても、時間まではその席で会話を続けなければいけない。
話すのが得意ではない私は、一方で人の話を聞くのが好きで、聞いている方が楽である。人に話したいことなどこれっぽっちもないので、話を振られると、さわりだけ一言話して終わりで、その内容を膨らませることは難しい。普段はずっと自分の話をしている子とつるんでいるので大変気楽なのだが、飲み会となると普段避けてきた困難を改めて実感する。喜んで行けるような集団ではあるものの、少し乗り切れない理由が自分の中で分かった気がする。
この歳になって「〇〇だからできない」と駄々をこねているだけで自分の中に閉じこもっているのは、流石に恥ずかしいと思うようになってきた。会話はできるが、自分のトークを面白く膨らませて披露することはやはり苦手なんだと思う。話し上手とは行かずとも、もう少しなんとかしないとな……
話し上手になるコツ、ないすかねぇ。
〆