上手くやろうとするな
今日は公の場で話す機会があり、久しぶりにプレゼンをした……先輩方と合同の発表だったので、担当したのは一部分で、大体を先輩に助けてもらった。堂々と話す先輩方の横で、言葉に詰まることが多かった自分……やはり私は大勢の前で話をするのが苦手だ。
資料を作ってくるのはいい。ただ、それを見ながらそらで話すことができない。考えをまとめて、言葉にする時の頭の中ってどうなっているんだろうな。私はいつも、祈るように暗闇の中を手探って、なんとか掴んだものをそのまま外に放っているような感覚。親しい人と居る時には、言葉の引き出しから自由に選んでいる実感が確かにあるのに……原稿を読み上げる味気ない発表じゃなくて、いきいきと自分らしく話を展開したい。
私が上手く話せないのは、緊張しいとか、失敗を恐れてしまう精神的な部分のせいだと思っていたが、そもそもは話せないから焦る、という因果関係であることは薄々気付いてはいた。焦ってさらに話せなくなるという悪循環。
上手く話せるようになりたいと会話を練習する教室なんかを探す一方で、通ってしまえばなんらかの宗教的な思想に染まってしまいそうで怖いな、と思う自分もいる。
もういっそのこと、端から上手くやろうとしないで、結果がどうであれ胸を張れるくらいの揺るがないマインドでいたい。上手くできないことはもちろん嫌だが、この年にもなって大勢の前でおどおどしている姿こそ、最も情けないものだから……
〆