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No.73 フランス・ブザンソン駐在妻、ブザンソンでの日本のアニメ・漫画の人気に驚く🇫🇷

2023.4から約1年間、夫とのフランス・ブザンソンでの海外赴任生活をお届けする駐在妻のnote。
(2024.1.1)

そろそろフランス生活も終盤になってきました。
帰国する際のお土産も探し始めなくてはなりません。
ということで、最近街中を巡っています。

フランスに来てから、街中で日本人とバレるとアニメのことについて聞かれることがあります。ブザンソンに来て、知らない人からアニメ、漫画について声をかけられたことが多分5〜6回はあります。
この前も『日本人❓』と聞かれてそうだと答えたら、彼は何やら早口で話し始めました。英語もフランス語もダメな駐在妻は「Titan」と「last」という単語のみ聞き取れました。そしてなんとなく「last」に納得がいかない的なニュアンスを感じ取りました。
駐在妻、この時点で『進撃の巨人のラストが意味わからん』という意味に脳内翻訳しました。多分合ってるはず。しかし『進撃の巨人』という漫画の存在は知っているものの漫画やアニメを見たことがありません。その旨伝えて立ち去ったのですが、気になり、帰宅後にYoutubeで『進撃の巨人を30分でダイジェスト』みたいな動画を見てみました。
真剣に見ていたつもりですが、開始15分くらいで内容の複雑さについていけなくなりました。なんて難しいストーリーなんだ…。子どもたちはこの難解なストーリーを理解してるん…? また機会があれば「あ、あのアニメ面白いよね!」と会話を合わせられるようになりたいと思ったのですが早々にギブアップしました。

別の日には同じアパートの住人からアニメについてかなり情熱的に話されたことがあります。かなりの熱量でした。彼の部屋に入ると、確かに漫画だらけでした。駐在妻が聞き取れたのは「Death Note」と「ドラゴンボール」のみ。とにかくこの2つを彼が深く愛していることだけは理解できました。そしていつも通り、あんまり漫画知らなくてすみません🙇ってなりました。

海外の人からしたら、漫画とかアニメは日本を代表する文化なんですね。なんか自国の文化を知らないみたいな感じでちょっと恥ずかしくなりました。渡仏前に学ぶべきは簡単なフランス語でも英語でもなく漫画だったのかと自問自答する日々です。

前置きが長くなりましたが、あるおしゃれそうな本屋に入った時、中はこんな感じでした。

漫画だらけ!
読んだことないけどお馴染みワンピース
「少女」の棚には少女漫画はない。

なんと漫画しかない本屋さんでした。フランスでもこんなに漫画が手軽に入るなんて❗️
全てフランス語なので私が見てもわからないけれど、これは日本人より漫画に詳しいフランス人がいるのも納得(*^^*)
普通の本屋さんに入ってもやっぱりある程度の漫画はあります。

普通の本屋さんの漫画コーナー
推しの子は7.95€でした。

今は漫画って日本ではいくらくらいするんだろ❓
1冊7.95€って高くないですか❓

そしてここはいつも気になっていたBD Fugueという本屋さん。

外観が可愛い
中は漫画だらけ
駐在妻はSPY×FAMILYは知ってる
レジ前は行列❗️

このお店もすごくたくさん人がいてとても人気です。
漫画の種類も多くてフィギュアなども置いています。
そしてどこの本屋さんでも人気なのがやっぱりジブリ❤️ 本屋のみならず雑貨屋さんでもジブリは見かけます。

トトロは本もお人形もよく見かけます。
この本めちゃくちゃ分厚いです。
全てのシーンがオールカラーで見れる‼️
17.9€。漬物石くらいの重さです。
こちらは宮崎駿のインタビュー雑誌。

宮崎駿は本当に世界の宮崎駿だったんだと実感しました。確かに私もジブリ映画はセリフを暗記してしまうほど何回も見ています。
ちなみに駐在妻は『紅の豚』が1番好きですが、ブザンソンで見かけたことありません。

あとは日本のものではないのですが、フランスで売っている絵本などは漫画のように作られているものがたくさんあります。

見た目は絵本
種類豊富
中を開くとフランス版漫画仕様

ブザンソンはとても小さな田舎町ですが、こんな小さな街でもアニメ・漫画関連のお店はたくさんあります。本屋だけでなくフィギュアショップやアニメグッズのお店などもあります。
日本の漫画・アニメの影響力の凄さを感じます。

昔仕事である街の雑居ビルの検査をよくしていました。そのビルは巨大でテナントの入れ替わりがとても激しかったのです。しかし地下1階と地下2階の全フロアを占めるアニメイトだけはいつまでも変わりませんでした。店長曰く『世界中で購買力があるのはお金持ちではなくオタクなんです』との言葉を思い出しました。

また日本の有名な投資家、奥野一成さんが株を選ぶ時のポイントの1つに『世界中にファンがいる企業を選ぶこと』とおっしゃっていました。私は奥野さんの本を読んだ際に、いくつかあるポイントの中でこのポイントが最も難しいのではと感じたのですが、この点において日本のコンテンツは世界一なんじゃないかと思います。

日本の漫画・アニメって改めてすごいと思います。日本以外の国の人をこれだけ夢中にさせる、オタクにさせる、ということは簡単なことではありません。しかも薬物やアルコールなどのようなものではなく、完全に健全な中毒者を大量に排出するなんて、これは日本が誇ってもいい夢のある産業だと思います。
フランスに来てから漫画・アニメへの考え方が変わりました。日本にいた頃は、漫画・アニメに没頭し過ぎているいわゆるオタクはヤバい人というイメージを持っていましたが、これだけ一つのことに情熱を注げるって凄いですよね。『とにかくこれが大好き』と言えるものがあるって素敵なことだと思いました。

私も帰国したらSPY×FAMILYの続き読も〜。

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