クリエイティブに必要なブラッシュアップの方法。作品の磨き方。
創作活動は「真似して自分を足して、そこからの引き算」がスタンダードなブラッシュアップ方法??
村上春樹さんが1982年に出された「羊をめぐる冒険」を読み改めてそう思いました。
ぼくは昭和の村上作品を読んだことなかったんですが「羊をめぐる冒険」を読んで、中期以降の作品と比べて少し作り込んでる感じがして正直おどろきました。
いままで僕が読んだ村上作品は無駄がなく時を忘れて没入してしまう、剣の達人の居合いのような文章だったけ、むかしのさくひんは少し違った印象でした。
もちろん醸し出される雰囲気は今と変わらずカッコいいし独特で、台詞の言い回しとかスタイリッシュだったけど、僕個人の感想としてはアレも出来まっせ、コレも出来まっせ感を今と比べると感じた。
これまでにいらないとこを削ったり、良いとこをボリュームアップさせたりしながらブラッシュアップされただと思いますが、
村上春樹もやはり人間だったとわかりなぜか気が楽になりました。
おまえなんぞが誰と比べとるんや、と言われそうだけどww
ただ絵に関していうと、荒削りで知識や技術に頼らない絵、足し算メインのの絵がプロに好まれたりする事もあるので、
村上先生の作品も昔のほうが良かったって言っちゃう強者もいるのでしょう。
ピカソだって真似したり足したり引いたりを死ぬほど繰り返してます、てか画家と言われる人たちはみんなそうみたい。
何かの創作物をはじめて作るときや、新しいスタイルにチャレンジする時は、まず自分らしいものをたくさん足してみて、そのあと深く考えればいいんじゃないかな。
因みに村上先生は川端康成の系譜を受け継いでるって詳しい人が言ってました。
ぼくは読んだことないけど、設定が似ているらしいです。
やっぱりどんなクリエイターも、完全オリジナルではなく誰かの影響を必ず受けてるものです。
まずは自分が影響をうけた何かがベースとしてあって、そこに足してくことで自分らしいオリジナルができてくる。
そこから無駄な部分を削っていく。
より濃度の高いオリジナルができる。
新しいアイデアが浮かんだら足してみる。
またそこから引いてみる。
って感じなんじゃないでしょうか?
大事なのは引き算の選択肢を常にあたまに持っておく事な気がします。
絵を数年かいてて思うのは無駄なものを配さなかった作品の方が後から見ても良作に見えます。
音楽とかもシンプルで流行にながされすぎてない曲がながく愛されるのも、きっと同じ理屈ですよね。
少し話は変わりますが、
先日ラジオでご本人が「僕はストーリーは考えない」と仰ってて、例えば海辺のカフカは「主人公をとりあえずバスに乗せちゃえば、あとは成り行きで進んでいくから」と、
漫画家の方とかがよくいう「キャラクターが勝手に行動する」みたいな事ですかね。
その域にぼくの絵もいつか到達したら、メチャクチャ楽しくなるだろうなぁ、なんて思っちゃいました。
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