『移動祝祭日』の舞台

アーネスト・ヘミングウェイが、1920年代のパリで過ごした自らの20代を振り返る回想録。ウディ・アレンの映画「ミッドナイトインパリ」の下敷にもなっています。本作には、現在も訪れることのできる場所が数多く登場します。

クロズリー・デ・リラ(La Closerie des Lilas)

■住所
171 boulevard du Montparnasse, 75006 Paris, France
https://goo.gl/maps/rE6WPgJS9352
■作中での登場シーン
ヘミングウェイが当時住んでいたアパートの近くにあるカフェ。最寄りの快適なカフェであると同時に、パリで最上のカフェの1つだった、と絶賛されている。ヘミングウェイが外のテーブル席で通りを行く馬を眺めている時に、彼が嫌っているフォード・マドックス・フォードが同席を求めてくるシーン等、作品内で多数登場する。
■メモ
創業は19世紀の終わり頃。
ヘミングウェイ以外にも、モリディアーニやピカソ、フィッツジェラルド等錚々たる芸術家たちが集ったカフェ。
ヘミングウェイはカフェと呼んでいるが、日本で言うカフェというよりは、カフェ営業も行うレストランという方がイメージに近い。
ヘミングウェイの指定席となっていたバーカウンターの1席には、彼の名を記したプレートが取り付けられている。
■公式ウェブサイト
https://www.closeriedeslilas.fr/?utm_source=tripadvisor&utm_medium=referral

リュクサンブール公園(Jardin du Luxembourg)

■住所
75006 Paris, France
https://goo.gl/maps/ggQCyi1vjDJ2
■作中での登場シーン
ヘミングウェイが当時住んでいたアパートの近くにある公園。
お金が無かったヘミングウェイが、妻のハドリーに「だれかと昼食をとる」と嘘をついて訪れ、空腹を紛らわせるために歩いていた様子が描かれている。
■メモ
17世紀にリュクサンブール宮殿に付随するものとして造園。22ヘクタールもの広さを持つ。多数の彫像、記念碑、噴水が設置されている。
■公式ウェブサイト
http://www.senat.fr/visite/jardin/index.html

シェイクスピア書店(Shakespeare and Company)

■現住所
37 Rue de la Bûcherie, 75005 Paris, France
https://goo.gl/maps/RqafrnD67FE2
■作中の住所
12 Rue de l'Odéon, 75006 Paris, France
https://goo.gl/maps/CKPQURce6q42
■作中での登場シーン
本を買うお金にも窮していたヘミングウェイが、本を借りていた書店兼図書室。店主であるシルヴィア・ビーチが、お金はいつでも都合の良い時に支払ってくれればいいんだから、と貧しいヘミングウェイに優しく接する様子が描かれている。
■メモ
シルヴィア・ビーチが営んでいた初代の店舗は、第2次世界大戦中の1941年ドイツ占領下のパリで閉店。現在の店舗は、シルヴィア・ビーチを敬愛するアメリカ人のジョージ・ウィットマンが1951年にオープン(店名を初代から引き継いだのはシルヴィア・ビーチの死後である1964年)。
■公式ウェブサイト
https://shakespeareandcompany.com/

プルニエ(Restaurant Prunier)

■現住所
16, Avenue Victor Hugo 75016 Paris, France
https://goo.gl/maps/t3KaTcXy8Es
■作中での登場シーン
貧しい中で競馬に勝ったヘミングウェイ夫妻が訪れ、サンセール産のワインを飲みながら、牡蠣と"クラブ・メキシケーヌ(蟹料理)"を楽しむ様子が描かれている。
■メモ
1872年創業の高級シーフードレストラン。キャビアや牡蠣が名物。
2018年には姉妹店であるCafé Prunierが、東京・新宿の伊勢丹内に初の海外支店をオープンしている。
■公式ウェブサイト
http://www.prunier.com/

ヘミングウェイ 自宅アパート跡

■現住所
113 Rue Notre Dame des Champs 75006 Paris, France
https://goo.gl/maps/coeuTzNKEaQ2
■作中での登場シーン
当時は1階が木工所の建物で、その2階に住んでいたと記されている。
■メモ
現在当時にアパートは存在せず、学校の一部となっている。



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