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【報告】令和6年度川崎市木材利用促進フォーラム総会
令和6年7月9日(火)に、川崎市役所本庁舎2階ホール(及びZOOMでのオンライン)にて、総会を開催しました。
川崎市まちづくり局総務部企画課の挨拶から始まり、続いて当フォーラムの会長である有馬先生よりご挨拶。当フォーラムが民間事業者、学識経験者、林産地の自治体など幅広い会員層で形成されていることへの、深い感謝のお言葉を述べられました。
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続いて、福田市長がご挨拶。
フォーラム総会が10回目の節目を迎えたことへ感謝の意を示されると、令和6年7月1日に市制100周年を迎えたことや、昨年の秋に庁舎が完成したことにも言及。さらに、現在開催中の「優しい木のひろば」が多くの来場者に楽しんでいただいていることにも言及され、「こんな木の活用の仕方があるのかという気付きを多く与えていただいている皆様にも感謝したい」と感謝の気持ちを表されました。
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感謝状の贈呈
続いて福田市長より、株式会社片山 代表取締役 片山雄介様と川崎市立平間小学校 令和5年度PTA会長 鮫島大輔様の2名へ、感謝状を贈呈。
※平成27年度の本フォーラム設立を契機に民間建築物等における国産木材利用の取組を進めてきましたが、これを一層推進するために木材利用に貢献された民間事業者に対して、感謝状が贈られます。
「株式会社片山」は、北海道産材および福島県産材をふんだんに使用した、酒自然派食品販売店さん。外壁材には北海道産材の杉、福島県産材の杉を使用し、国産木材の普及促進に貢献されました。
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「川崎市立平間小学校PTA」は、創立80周年記念事業として、取り壊された築山のあとに木製遊具を寄贈。同校は元より「第4回ジャパンSDGsアワード」の特別賞・SDGsパートナーシップ賞、「川崎市SDGs大賞」の大賞を受賞するなど、積極的にSDGsに取り組んでいますが、寄贈した遊具もSDGsのゴール15「陸の豊かさも守ろう」に寄与するために、茨城県産材の杉を利用しています。
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また、同校は遊具完成後にクローバーの種まきイベントを開催したり、木材利用について学びの場となるよう学校と連携するなど、国産木材の普及促進に貢献しています。
活動報告
続いて、事務局より昨年度の活動報告がありました。
・和歌山県からの「KAWASAKI号」は市内を巡回予定であること
・市内各所のお祭り・イベントで子ども達が木に触れる機会を創出したこと
・ラゾーナ川崎プラザでの「優しい木のひろば」は4回目で、過去最大17団体が出展したこと
・グランツリー武蔵小杉で行った「やさちぃ き のひろば」は約1000人の子どもが参加したこと
上記4点などの、木材利用の意義を伝える取組を報告しました。
「優しい木のひろば」で実施したアンケートによると木材利用の認知度は3割とまだまだ高くない一方で、来場者の皆さまには各ブースを回って少しずつ意義を感じ取っていただいた旨、説明されました。
事業計画の承認
続いて、今年の事業計画の承認が行われました。
「優しい木と緑のひろば」は、本年川崎市市制100周年を迎えることから、「全国都市緑化かわさきフェア」と組み合わせて実施。「やさちぃ き のひろば」は市内全7区で開催されると説明。
さらに、フォーラム会員の持つ技術やノウハウを紹介するようなビジネスマッチングを予定しているとのお話がありました。
・規約の改正
また、作業部会での進捗状況などの共有に加え、次年度も継続する場合は計画を報告し、総会で承認を得ることを取り決め。
市の役割としては、会員同士の橋渡しや場の設定など、会員をつなぐ役割を引き続き果たしていくことが説明されました。
・フォーラム会員によるプロジェクトについて
昨年度のプロジェクト報告では、
・公共施設の木質化推進に向けた定期連絡会
・音楽×絵本で子どもたちに木育を伝えよう
・木竹遊具シェルターを利用した周年記念提案
・学び舎周年記念木質空間づくり
上記の4つを報告。令和6年度のプロジェクトについては、
・公共施設の木質化推進に向けた定期連絡会
・木竹遊具シェルター
・行きつけの木の空間づくり
・市役所通りパークレット化プロジェクト
・「造園×木製遊具」木質空間普及啓発計画
上記の5つが説明され、全議事が承認されました。
情報提供
続いて、林野庁林政部木材利用課 日向課長補佐より、我が国の森林と木材は循環利用が重要であると説明。
令和3年通称「都市(まち)の木造化推進法」が施行され、公共だけでなく民間建築物についても木材利用を推進していることや「建築物木材利用促進協定」制度の創設、「木材利用推進コンクール」「ウッドデザイン賞」など、建築物の木材利用に関する新しい制度や情報についてお話しいただきました。
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また、国土交通省住宅局住宅生産課木造住宅振興室 横江課長補佐からは木材住宅・建築物の振興に関する最新動向のご共有も。
木材利用の社会的要請が高まり、民間でもSDGsやESG投資の観点から中高層建築物の木造化の取組が活発化していることを説明いただきました。
次に、建設緑政局緑化フェア推進室 木村室長から「全国都市緑化かわさきフェア」の概要説明。展開イメージの例として、市役所通りパークレット化プロジェクトを紹介いただきました。
閉会の挨拶
総会の最後には、藤倉副会長より閉会のご挨拶。
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副会長は「本日頂いた情報・知見を活かして、都市部での木材利用が進むように取り組みを進めていきたい」と想いを言葉にし、そのためには林産地との連携が重要だとご説明されました。
「川崎市は市制100周年を迎え、次の100年に向けて取り組みを進めるとともに、企業・団体間の連携が深まることでビジネスモデルや提案が生まれ、国産木材利用の促進につながるとよい。」との意思表明とともに、令和6年度川崎市木材利用促進フォーラム総会は閉会となりました。
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これからも木材フォーラムの取組に、ぜひご期待ください。