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302号室の住人

私は是非とも、彼にお礼が言いたい。

 ステキブンゲイにアップロードした掌篇です。

 主人公は上京したての大学生です。初めての環境か、だんだんと疲弊していきます。寂しさも次第に感じていったのでしょう。ある日、上の階から聞こえてきた足音が、何故か主人公の心を癒したのです。
 主人公は何者か知らない上の階の住人に、お礼がしたいと思いました。しかし、それは叶いませんでした。何故なら──。

 一人暮らしは初めて親元を離れて全て自分で熟すので、親がどれだけ頑張っていたのかを再確認できます。その一方で今まで誰かが居たという環境から急にひとりになるので寂しくなるのもわからなくはないです。怖い夜は不安です。


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