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基礎練習あれやこれや

こんにちは!もくひとです。

緊急事態宣言が発出されている現在、ストレスも多いかと思いますが如何お過ごしでしょうか?
キツいときは無理せず、ちょっとだけでもリラックスできる時間を作って下さいね!


さて、家にいることが多くなりがちな昨今ですが、そのせいか「打楽器のひとは家でどんな練習をしてるの?」と聞かれることが度々。
そこで今日は、ティンパニ・打楽器奏者の練習事情をご紹介したいと思います!
もちろん練習の仕方は人にもよると思いますので、あくまで一例としてお読みいただけると幸いです。

「練習台」とは?

皆さんご想像のとおり、ティンパニや打楽器は音量振動が非常に大きい楽器です。
自宅で思いきり練習するのは相当の設備がないと難しい…。

そこで、実際の楽器を使わずに"練習台"と呼ばれるゴム製のパッドを使用して基礎トレーニングを行います。これを利用することによって、音量を抑えつつ演奏に必要なテクニックを養うことができるというわけです。

各社から様々な練習台が販売されており、用途によって使い分けながら練習しています。

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こちらは硬いラバーのパッド。
比較的しっかり打音を聞き取ることができ、リバウンドも強いです。
主に小太鼓のスティックを使用した基礎トレーニングのために使用しています。


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こちらは厚めのウレタンパッド。
打音が極めて小さいため、夜間の練習にも適しています。


弾力があるためティンパニのマレットを使って練習することもできます。ぼくは自室にこのタイプの練習台を複数台ならべて、ティンパニの譜読みやトレーニングなどをしています。

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ほかにも様々な硬さ・素材の練習台があり、数えるとキリがないほど!

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(もちろん、練習台だけで全てのテクニックを習得できるわけではありません。定期的にスタジオ等を借りて、楽器をレンタルして練習する必要もあります。これが結構金かかる…)

教本も多種多様

基礎トレーニングに使用する教本にも、様々な種類があります。
ぼくが普段使用している楽譜を、少しだけご紹介しましょう!

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Stick control(George Lawrence Stone 著)
打楽器奏者にとってはおなじみの本。
中身は単純ですが、その名の通りスティックを自在に操るための基本的なトレーニング。音色やアーティキュレーションを幅広く表現するための、基礎的な能力を身につけるのに最適!

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Wrist twister(Elden C."BUSTER" Bailey 著)
ぱっと見は複雑ですが、音楽的なフレージングとそれを実現するテクニックの向上に役立つ本。序文に大切なことが書いてあるので読み飛ばすこと無かれ。文句なしのボリュームで、毎日やっても飽きない(というか終わらない)。

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Pauke üben(Arend Weitzel 著)
ティンパニ奏者にとってはおなじみの本。
ティンパニを演奏するのに必要な動作を徹底的に鍛錬できます。あらゆる場面での音色コントロールを可能にするために、大変有用なトレーニング。


これらはほんの一例ですが、上記のような教本を使用しながら本番を控えているプログラムや担当する楽器などのことを考えて状況に応じたトレーニングをしています。

改めて、教本たちにスポットを当てて様々な練習方法を紹介していきたいですね!
また、基礎トレーニングだけでなくエチュード(練習曲)についても紹介したい譜面がたくさんあるので、少しずつ時間をとって記事にしていきたいと思います!

今日はここまで。
Auf Wiedersehen!!


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