見出し画像

火をつかってなにをするか、考えてみた

火とヒトとの距離がとても近い島だなぁ。

壱岐という島にいると、日常のふとした瞬間に感じることが多いです。今日もブログを書きながら朝の港町を窓からながめていると、港をはさんだ反対側の山から炎があがっているのが見えました。ぼくはそんな炎とけむりをながめている時間がなんともいえず好きです。

画像1

※炎は写真右手の山の中にあがっているのですが見えないかもです。

さて今日は、これから壱岐でどのように火とともに生きていくのか、具体的なところをまとめてみようと思います。これまでの1年間はこちらにまとめてありますので興味のある方はぜひ。

活動拠点探し

まずは、何をするにも大切な活動拠点探しをしました。いわゆる家探しです。これって、移住者の誰もがぶつかる試練のようなものですよね。

ぼくの場合は、参加したプロジェクトメンバーのしまさんが偶然こんな活動をしていたので、移住当初はこちらにお世話になりました。

しまさんが運営している八八八(みつばち)、いわゆるシェアハウスです。移住者がスムーズにその土地に馴染むには人とのつながりが必要ですよね。ここは地元の人との縁をつないでくれる、とてもありがたいシェアハウスです。

ただ、立地が港町のそれも建物が密集するエリアなんです。港町のど真ん中で火をぼーっぼーっ燃やしたら、ちょっとまずそうだなと思い、当初は八八八を拠点としながら、よい場所を島内ぐるぐる回りながら探し続けました。

さがしつづけてはや1年。やっと、ここだ!という場所と巡り合えました。走行距離も、狭い島内なのに2000km近くになりました。ほんと、ぐるぐるぐるぐる・・・。見つかって本当によかったです。

家探しのコツなどはまたの機会に。

薪ボイラーの導入

火とともに生きると決めても、もとは都会育ちのもやしっ子。あまりハードルを上げるのもとよくないと思い、やれることやれないこと、いろいろと検討を進めました。

いちおう薪風呂とか検討はしました。でもちょっともやしにはハードルが高い。ひとりで燃やして、お湯を温めて、ひとりで入る。そんな孤独に耐えられるほどワイルドではありません。蛇口をひねったらお湯シャワーが出る生活を35年続けていると、手軽にお湯が出るようなことには最低限なっていてもらいたいと思います。

そこで候補になったのが薪ボイラー(薪給湯器)。木材を燃料としてお湯を出したり、機種によっては床暖房までまかなうことができます。人生初の給湯器比較で参考にしたブログがこちら。


このブログにも書かれているとおり、薪ボイラー高すぎです。ぜひ、このブログ主の方に格安のボイラーを商品化してもらいたい。ぼくも気が向いたら作ってみたいなと思ったりしてます。
とは言え、まずは使ってみてからということで、新たに見つけた拠点の家主さんにお願いをして薪ボイラーを設置してもらうこととしました。費用はもちろんこちら負担・・最終的にいくら請求が来るかひやひやしてます。設置が完了したら、また費用感や使い勝手など報告します。

薪ストーブの導入

地方に移住をした人がまず考えることは、薪ストーブをどうやって設置するか、だと本気で思ってます。ぼくはそうでした。

ちなみに薪ストーブ本体の価格は安いのもあるので、それほどでもないんですけど、煙突の価格が高いってみなさん知ってました?ちょこちょこ活動の準備を進めている中で、薪ストーブを設置した場合の見積も取ったりしているのですが、ほんとにこっちも出てきた請求額にひやひやしてます。

火とともに生きるってものすごくお財布的にもハードルが高いのかも。そんなことを考えさせられている今日この頃です。でも、移住した時の初心を忘れず導入することに。これで、活動拠点のお湯と暖は木材をから取ることができそうです。

薪づくり

薪ボイラー、薪ストーブの家では、薪を切らしていたら家のお湯が出ず、暖も取れません。火をながめながら1日ぼーっと寝て、たまに起きてジブリ映画を見て、また眠くなったら寝る。そんなぼくの夢のような休日ライフも実現できなくなります。それはどうしても避けたい。

画像7

※博多宅でのジブリ鑑賞。壱岐では火を見ながらジブリもみたい。

そこで薪作りを本格的にスタートさせることにしました。薪づくりについても今後、活動内容を載せていこうと思っています。人生初の薪作り、とても楽しそうです。これからお借りした山の調査をして、どれくらいの木材を搬出するか計画を立てていきます。

炭づくり

みなさん、好きな七輪はありますか?ぼくは能登の切り出し七輪が好きです。七輪が好きすぎて、先月は能登の最北端にある工房まではるばる壱岐から行ってきました。

画像2

素敵な場所に工房がありました。

画像3

焼く前の七輪は黒め。

画像4

焼かれた後の七輪はちょっと白っぽく。

画像5

原料の珪藻土を掘り出す作業道。

七輪っていいですよね。その中でもこの切り出し七輪のなんとも手間がかかっている感じがとてもいいなぁ、と思います。

そもそもの七輪の魅力は、がさっ、と雑にまとめて焼いてしまうことができない焼き場の面積の狭さと、燃焼効率を考えた煙突構造だと思っています。あとは背の低さも魅力かもしれません。ここに魚とか肉とかキノコとか野菜とかをちびちび乗せながら、ちびちび食べる時間が何よりも好きです。

七輪と過ごす時間の質を高めていくために、炭を作ろうと思っています。でも、炭って作るの大変そうなんです。壱岐島内の使われなくなった炭窯見学に行ったのですが、すぐに使える状態ではなかったです。炭に関しては、ちょっと気長にやっていこうと思っています。炭窯がいつか欲しいけど、いつになるかな・・・。炭窯の製作も材料費だけでそこそこ金額が行きそうでこれまたひやひやしているところです。

画像6

いまは使われていない、ちょっと壊れてしまっている窯。この規模のものを新たに作るのも大変そうです。

火とともに仕事をしている人と一緒に


職人とか料理人とか、火を使う職業ってありますよね。火をあつかう仕事に関してプロフェッショナルな方と一緒に、何か楽しいことができたらいいなと漠然と思っています。

ここは、ちょっとずつ試しながら。まだまだ形も何もないけど、妄想プランはいくつかあって。そして何より、その道のプロフェッショナルと一緒に何かを作り上げることが楽しみでしょうがないです。ぼくも火で遊ぶことのプロフェッショナルにならないと。。

そんな感じで壱岐での火とともに生きる暮らしを追求していこうと思っています

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?