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#1 noteはじめます……決意表明のようなもの

はじめまして

酒井七海と申します。


とある本屋の書店員をしております。

ツイッターなどで交流のある方々、初回の「はじめての海外文学フェア」の時からお世話になっている方々、はたまたご縁あり通りすがりでご覧になってくださっている方々、改めてどうぞよろしくお願いいたします。


最初に簡単に自分のプロフィールを書いておくので興味がない方はもうザザッととばしておくんなさい。


ほぼ10年前に丸善書店にアルバイトとして入社。そこで4年間文芸担当として働いておりました。業界でも知る人ぞ知るちょっと変わった名物上司に、書店員の仕事を一から教わりそれを半分も習得できぬまま出産と引っ越しのため止むを得ず退職。でも退職間際にやった「はじめての海外文学フェア」は好評をいただいて現在主催者を変えて引き継がれていっております(今年も第6回目に向けて準備中のようです!)。その後5年間は子育てに集中しましたが、やはり書店員の仕事が忘れられず、この春からとある書店にパートで入社。また一から勉強しなおしている新米ほやほやの書店員です。

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はい、飛ばした方はここからどうぞ

で、そんな自分がここで何を書いていきたいかということですが。

ここからどうぞと書いておいてなんなんですがね、また話が長くなりますので先を急ぎたい方はご遠慮なくザザッとズズーっとすっとばしておくんなまし。


いきなりですけどわたしには

3つ夢がありまして。


いやね、なんかそんなん語るような若者でもないんですけど、ずっと持ってるささやかな夢なんです。


1つ目は


・ 田舎で小さくてもボロくてもよいので庭のある一軒家に住むこと


2つ目は


・ これまた小さくていいので自分の店(本屋さん)をやること


そして3つ目


・ 世界一周


1つ目2つ目ささやかだったのに、3つ目突然でかくなったな!

でもこれもその昔バックパッカーだったので、そんなに非現実的な夢だとは思ってないのです。世界はつながっている! 知らんけど。


話を先にすすめます。

で、実は1つ目の夢を叶えている人が超身近に1人いまして、それが義理の母なんです。

63歳なんで、まだまだとっても若く現役。元々保育士だったのを早期退職して突然(のように見えた)山梨県道志村にログハウスのような家を買い、1人で引っ越してしまったという超かっこいい女性です。

でも本当にすごいのは、その縁もゆかりもない土地で引きこもったり孤立したりせず、道志村でもパートとして保育士の仕事を得て、地域のイベントや村おこしの活動などにも積極的に参加しつつ早5年、今となっては村の人たちから先生とよばれて親しまれている超絶すごい人です。

いやほんとにね、冗談じゃなくて人として憧れる存在。夫が小さいころに離婚されたようで、ずっと女手1人で仕事も子育てもしてきていて、家事も育児(考えてみて、家に超ベテラン保育士さんがいるのを)もすごいし、田舎暮らしに必要なスキルもひととおり。おまけに最近はパン作りも毎週のようにしていて、義母のパンを食べるのをみんなで楽しみにしちゃうほど。

夫と結婚してよかったなと思う理由の一つは確実にこの義母と家族になれたことですね。


はい、でわたしたちはその義母の家にちょくちょく遊びに行っていて、自然の素晴らしさや、のんびりした暮らしに癒されていたんですが、去年の秋頃突然、義母のとなりの家が売りに出されました。

やはり同じような別荘仕様のおうち

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こちらです。


最初はへぇ〜くらいの感じでまったく関心はなく、値段を興味本位で聞いてみたら400万とのこと。土地は借地なので含まれていないし、どうみてもボロボロの建物だけで400万は高いなぁという印象でした。


でも年末になって、突然夫があの隣の家だけどもう少し安くならないか聞いてみようかと言うのです。

どうしたのか訊ねると、これならいけるかもしれないという仕事を思いついたというのです。

元々彼も田舎暮らしがしたかったというのは知っていたんですが、やっぱり現実的に生きていくための仕事を見つけるというのが、大きな障壁だったんですね。

そこをクリアできるかもしれないと。

その仕事については書き始めるとたぶん今回永遠に終わらないので、また後日お話しいたしますね。


さて、それで持ち主の方にお値下げについて軽くお伺いしてみたら、

なんと


なんと!


うっそー!というところまで、だいぶまけてくれました〜。


ほぼ半額〜、、、


もうそれでわたしたちの気持ちが一気に傾きました。義母の家のすぐ隣にわたしたちにも買えそうな値段の家!

この機会を逃したら一生家は持てないだろうと、夫婦2人の意見は一致しました。

それで内見してから、契約したい旨を伝えました。


わたしの1つ目の夢がかなった瞬間です。


さあ、それからなのですが

最初はもちろん自分たちがその家に住むつもりでいました。

でも義母が今の家を少し増築して一緒に住めば、ここはお店として活用できるんじゃない?と言ってくれて。


そう!

そうなんです!!


もうおわかりですね!!!!


色々読むのとばした方はここだけ読んでください!!!


はい、わたし

山梨県道志村で

小さな本屋さんを開くことに決めました!!!!!!!!!!!!!!


わたしの2つ目の夢もかなっっっっ

てはまだないけど、物件契約したら半分くらいかなったようなもんなんで。一気に前進した瞬間です!!


ありがとうございますありがとうございます。

3つ目の夢はまだですが、ここまできたらこれは老後までだいじに取っておきたいと思います。


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道志村、自然豊かな本当に素敵な場所です。

村には一件もスーパーはありません。コンビニも、最近ゆいいつあったヤマザキが閉まりました。パン屋さんもドラッグストアもなく、あるのは無数のキャンプ場と道の駅と川と野山。

もちろん本屋も一件もありません。

そんな場所ではじめての本屋さんになりたいと思います!


と、以上が今回わたしがお伝えしたかったことになります。自分への決意表明も含めたささやかな計画の発表でした。

長々とご拝読ありがとうございました。

行き当たりばったりで始まったような感じですが、一応自分なりにビジョンというものはあるつもりです。

そういう自分の考える本屋さんの存在についてというところから、細かい店づくりの作業的な部分まで、ここではこれから小さなまだ名もない本屋さんができるまでをゆっくり少しずつ、書いてみたいと思っています。

実は契約はもう済ませましたが、実際の引越しはもろもろあって2年後(というか2022年の春)になる予定です。

まだ自分も新しい職場で働き始めたばかりですし、これから2年かけて自分をブラッシュアップし、準備していきたいと思っています。


ので、お時間あるときにまたぜひ見に来ていただけたら幸いです。


では、来週はその物件の様子と契約のお話です。

お楽しみに〜

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もくめ書店〈酒井七海〉
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