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小鳥を葬る。

7/3(月)
今日、わたしは手のひらの上で死んだ小鳥を葬った。

それはあっという間の出来事で、なすすべもなく静かに起こった。

テラスでお茶を飲んでいたお客さまの頭上を飛び越えて、本屋の窓に飛び込んでしまった小さな鳥。
窓は無情にも閉まっていて飛び抜けられなかった。

小さな鳥が息も絶え絶えにもがいていても、わたしにはどうすることもできず、口から緑色の泡が出始めてしまったのでこりゃあいかんと、手のひらにのせた。

のせない方がよかったのかもしれない。そのままそっとしておいた方がよかったのかも、、、とも思うけれど、結局どちらにしても助けることはできなかったような気もする。

それからすぐに小さな鳥は体をふるわせて、動かなくなってしまった。

そんなふうに自分の手のひらの上で命が終わっていくのを見たのは初めてだったので、こんなにあっけないんだ、命とは、、、
とちょっと呆然とする。

その場にいたお客さまたちと一緒に、もくめ書店の庭に埋葬した。

山の土に帰って、また生まれて来てくれるといい。

山にいると、命の終わりはよく目にする。

道でつぶれている蛙
卵を産んで寿命をまっとうしている蛾たち
猫がくわえてくるトカゲ
そして銃で撃たれる鹿

それらを見るときはだいたいもう死んでしまった後なので、そう実感することがなかったけれど、今回のことでそうか、死とは本当に文字通り自然の一部なのだなと実感した。

いつかはわたしも、
自然の一部に帰る。
そのときはもう何も思わないのだろう。

そのときまではせいいっぱい、何かを思おう。

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