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本屋で待つ、ほんとに。

6月15日(木)
昼ごろから降り出した雨はやむ気配がなく、夕方になるにつれて本格的に降り出した。

もくめ書店は山間の、本当に文字通り山と川の狭間にある小さな本屋。

天気には壊滅的に左右されてしまう。

とはいえ、雨の日でも平日であってもだいたい少なくとも2〜3組は訪れてくれる。
いや、ちょっと盛ったかな。
少なくとも1人は、、、くらいかもしれない。

でも今日はまったくうんともすんとも、だあれもこなかった。

正直ここまですっぱりきれいに誰も来なかったのは、2〜3月の雪の日以来なのでウッとなった。

ちょっと気持ち的にウッと。

たった1日誰もこなかったくらいで、、、なんだけど、うちみたいな小さな店には1日の売り上げが本当に大事なのである。

とはいえ、ここにうだうだと誰も来ないなんて書いていても、目も当てられないくらいダサいので(書いてるんだけど)、インスタライブをやって公開で普段なかなかできないこまこましたお仕事をしたりしてみる。

こんなの誰が見るんだよと思いながらもコメントをくれる温かい方達に励まされながら、こまこま仕事をしてもういま閉店を迎えたのです。

今日は合間合間にこの本を読んだ
『本屋で待つ』佐藤友則 島田潤一郎 夏葉社

時々、ウッとこみあげるものをおさえながらゆっくり噛みしめるように読んだ。

そう、わたしもずっと本屋で待っている。
あきらめることは当面ない。

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もくめ書店〈酒井七海〉
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