#9 道志村とりどり
さて梅雨が長い。
雨は嫌いではないけれど、こうも長く晴れ間が見えないとどうしても鬱々としてくる。
やりたいことはたくさんあるのです。
屋根のペンキ塗り、この間の杉の皮むきの続き、草むしり、本棚作り。
特にこの屋根は早いところすませないと劣化が進んでしまうので大変なのだけど、少しでも雨が降りそうだともうできないのでなかなか。
それでも時々道志には行っているので、今回は最近道志村に行くとどんな風に過ごしているのかというところを少し書いてみようかと思います。
基本的にはわたしと子供二人で行って、時々夫が1日だけ合流するとかそんなパターンが多いです。
行くと義母の家に泊まっているので、夫の実家に夫抜きで泊まりに行っているようなもので、割と周囲には驚かれます。
ちゃんとエプロンとか持っていくの?と聞かれることもあります。
エプロン……普通持っていくんですか?
わかんないけど、わたし普段からあんまりエプロン使わないので考えたこともなかったよ。
ご飯もたいてい義母がぱぱぱっと作ってくれてそれを御馳走になっております。
しかもお母さんのご飯がまた美味しいの!それも楽しみの一つ。
いっつも食べすぎてついついビールも飲みすぎて太って帰ったりしています。
作り方教われよって話ですね。
結局本当に居心地がよくて、何日もお泊まりしていっちゃいます。
いつもすいません。
さて話がそれてしまいましたが、今月は何回かに分けてお邪魔しまして、雨も降ったり止んだりという感じだったので割といろんなことができました。
まずやったのは「うちくるハウス」の窓掃除。(今現在、お店になる予定の建物は「うちくるキャンプ場」の方で使われているので、当面「うちくるハウス」と呼ばせていただきます)
2階の窓がまだ掃除できていなかったので、そこを拭き上げました。
桟が白いので汚れが目立ちます。でも小さい窓二つなので簡単にきれいにすることができました。
なぜか片方の窓にかかっているカーテンが寸足らずで不格好だったので、こちらは新しく購入してくるということになりました。
何色がいいかなぁ。
こちらのガラスも丁寧に拭きあげました。
ちょっとこのガラス窓気に入ってる。レトロでいいでしょ。
それから次の日は奇跡的に晴れ間が出て夫が合流し、その夫の誕生日でもあったので実は初めて「うちくるキャンプ場」で家族バーベキューをしました。
墨が備長炭だったにもかかわらず、なぜか温度が上がらずなかなか焼けないというハプニングはありましたが、ダッチオーブンを直火にかけて中まで柔らかくしたポークリブと玉ねぎは絶品でした。
塩だけで御馳走。
でもこの「ほりにし」というスパイスもすっごく美味しくて、はまりました。
なんでもこれかけたくなっちゃう。
ニンニクたっぷりのようなので、匂いには気をつけたほうが良さそうですが、これだけで安いお肉も激ウマ。
なんだったらご飯にかけたいと言っている人もいました。わかるー
「うちくるキャンプ場」身内がいうのもなんですが、本当に田舎のおうちのお庭でプライベートキャンプという感じでとっても快適。
わたしはキャンプ初心者なので、詳しいことはわからないのですがそんな初心者にとってもトイレや水場がすぐそこにあっていつでも使えるのは嬉しいし、家族や仲間だけっていうのもストレスフリー。
そして子供が小さくて何かと心配という方にも、家があるので虫からも日差しからも避難できるしオムツ替えも楽々。それだけでも安心だなと思いました。うちも次女が寝てしまいましたが、ちょこっとおうちの中に寝かせることができてとっても楽ちんでした。
ただ近所のお猫さまがちょくちょく来ていてくつろいでいくので、猫が苦手な方はご注意くださいね。
さてバーベキューの後はみんなでお散歩がてら、近所の美味しい鯛焼きやさん「たい焼きロッキー」さんへ。
道の駅のすぐ向かい側にあるたい焼き屋さんで、ロッキーさんとハルさんご夫婦でやってらっしゃるのだけど、ご夫婦共々アーティスト。
なんとお二人のギャラリーを拝見しながらたい焼きが食べられるというとっても素敵なたい焼き屋さんです。
たい焼きもすっごくおいしくて、定番のあんこやクリームの他に抹茶とチョコの ”抹っちょ” 抹茶とあんこの ”茶んこ” や ”万次郎焼き” のかぼちゃクリームなどなどメニューもたくさん。個人的には抹っちょが大好きです。ネーミングのかわいさよ。どれも本当においしくて心温まる味。
いつ行っても優しく迎えてくれて、アットホームで居心地の良い空間を作ってくれているロッキーさんとハルさんの人柄が出ているのだと思います。
一度行ってみたら、みんな大好きになると思う。
道志はお店の数は少ないけど、いいお店いっぱいあるんだよなぁ。
どうし道沿いにある ”おばあの台所” もとってもおすすめ。
手作りの調味料や保存食、季節の果物が買えたり、おうどんやお蕎麦が食べられるこちらもアットホームなお店です。
はい、そんな感じで満喫しつつ。
また別の日には、これはわたしは完全に見ていただけですが、義母とお友達がレンガを使って庭にピザ窯を設置。
また移動するかもしれないからと今回は簡易バージョンで作ったそうですが、本当に簡単にできていてびっくり。
YouTubeでやり方を勉強したそうです。
YouTubeすごいなぁ。田舎暮らしに必須なのは意外とYouTubeなのかもしれません。
なんでも知れるそうだよ。
義母はピザ生地もひょいひょいと作ってしまって、子供たちが上に好きなようにトッピング。
自分で作ったピザは美味しいよね。
そしてピザ窯、無事にどんどん温度が上がってピザもしっかり焼けました。
長女(手前野菜嫌い)と次女(奥なんでも食べるけど気分次第)作のピザ。焼き立て美味しかった〜!
こんな贅沢ありますか。
毎回行くたびに何かしら新しい経験をさせてもらえるし、みんなで作って食べたり、みんなで考えて協力しあったりすることの楽しさを教えてもらえます。そしてそれを全て美しい自然の中で受け取ることができて、私たちみんな自然の一部なんだという気がしてまた嬉しくなります。これを贅沢と言わずなんと言おうか。
突然、こういう場所で飲む珈琲はおいしくないとなと思いました。
美味しい珈琲をいれる練習もしていかないとと再確認いたしました。
さて今回は最近の道志での私たちの過ごし方の一部をご紹介いたしました。
他にも季節で山菜採りやブルーベリー摘み、陶芸の体験に参加したり、いろんなことができます。
山を散歩するだけでも冒険。
見たことない虫や鳥もたくさんいるし、毎回ワクワクしています。
次は何が起こるかな。
楽しみしかない!