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良い写真ってなんだ

あけましておめでとうございます。
2024年の12月から本腰を入れ始めたNoteですが、今年も不定期ではありますが、思いついたテーマをポロポロと書いていこうと思います。
今年も何卒よろしくお願い致します。

さて「良い写真」とは何でしょうか。
その問いに対して、誰もが同じ答えを持っているわけではないと思います。
きっとあなたにも、そこのあなたにも、心の中に思い浮かべる一枚があるのではないでしょうか。
あるいは、まだその答えを探している途中かもしれないですね。

写真というものは、その人が歩んできた人生や価値観によって、何を「良い」と感じるかが大きく変わります。
誰かが美しいと感じた風景写真が、別の人にとっては何の印象も残さないこともある。
つまり、「良い写真」とは非常に抽象的で、個人的なものだと言えます。

では、僕にとって「良い写真」とは何だろう。


家族写真が教えてくれた基準

僕の「良い写真」の基準は、父が撮った家族写真だと思います。
それは、決してプロが撮ったような完璧な構図やライティングを持つものではないです。
そこには家族の笑顔や、その瞬間の空気感が詰まっていた。

アルバムをめくるたびに、その写真から感じるのは「一緒に過ごした時間」、親の視線そのものでした。
大げさな演出も、特別なポーズもありません。
ただ、その場にいた僕たちが写真の中に息づいている。

あの写真を基準にすると、僕にとって「良い写真」とは、被写体の背景にある物語を感じられるじゃないかと考えています。
写真を見たとき、その瞬間の匂いや音、空気感が蘇るようなもの。
それが、僕にとっての「良い写真」だと。


自分のルーツを辿るということ

写真を撮るとき、意識してほしいことがあります。
それは、自分にとっての「良い写真」とは何かを考えることです。
その基準は、もしかすると自分でも気づいていない過去のどこかに隠れているかもしれない。
昔、家族や友人と過ごした時間。
初めてカメラを持った日。
あるいは、自分が心を動かされた一枚の写真。
その記憶を辿ることで、あなた自身の「基準点」が浮かび上がると思います。

自分のルーツを掘り下げることで、写真を撮る理由が少しずつ明確になっていく。
そしてそのルーツは、他の誰かと共有できない「あなたの写真」だけのオリジナリティに繋がる。
良い写真を撮りたいと願うなら、まずはそのルーツを探ることから始めて見てください。


オリジナリティは基準点の積み重ねから生まれる

多くの初心者は「どうすればオリジナリティのある写真が撮れるか?」と悩みます。
正直オリジナリティは突然湧いてくるものではないです。
それは、自分の中にある「良い写真」の基準を繰り返し積み重ねていくことで、少しずつ形作られるものです。

写真家にとってのオリジナリティとは、他人の評価や流行を追うことではなく、自分自身が「これだ」と思える写真を撮ること。
それを実現するためには、自分の中にある「良い写真とは何か?」を深く掘り下げる必要がある。
そうすると段々と自分の心に深く刺さった写真たちと出会える。
その積み重ねでたくさんの要素から点になり、そして線として繋がるわけです。


あなたの「良い写真」はどこにある?

「良い写真」は、あなたの記憶や価値観、そしてこれまでの人生の中に必ず存在しているのではと思います。
それを見つけるために、少しだけ立ち止まって、振り返ってみてほしい。
そして、自分のルーツを辿りながら、あなた自身の基準点を見つけてほしいです。

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杢璃/Mokuli
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