Twitterでの文化財情報と仏像情報
まだ学生の頃、文化財保存修復学会の中の有志の「修復家の集い」という集まりの中で、地方の文化財保存の新聞記事の切り抜きを集めてコピーして作る「修復事情」なるものを、封書でお送りいただき勉強になってました。それがいつの間にか無くなってしまいました。
埼玉県北本市で独立した時、同じ大学の仏像修復研究室だった家内と二人の工房ですので、外からは全く情報なくて、このままだと情報の最末端だなと、インターネットで地域の文化財情報見つけては、ブログに書いたり、それをまとめてメーリングリストで送ったりということを始めました。「ぶつぶつ日記」と言いました。
そして東日本大震災のすぐ後くらいにTwitterで情報を集め流すような事をし始めました。
昔は、文化財保存の情報って、地域の新聞には載ったりするのですが、なかなか他の地域の情報を知る機会がなかったものです。最近では新聞各社もネットに情報を出すようになり、自治体も博物館も情報を出すようになってきて、情報が流れて来やすくなってきました。
流れていってしまう情報をどこかにプールしようかとも思いましたが、なかなか大変そうなので、出来ていません。
まあ、私の情報採集活動やり過ぎな感はありますが、そこに仏像情報が加わえて、仏像彫刻についても興味を持ってもらえればと擦り込み擦り込みでやっております。
博物館学芸員さんでも、自治体の文化財担当者さんでも、日本彫刻史の専門で入っておられるかたは非常に少なく、考古が一番多くて、民俗とか歴史のかたがそれに続く感じで、他の専門のかたに、仏像彫刻について関心持ってもらわないと地域の仏像彫刻に目が向いていかないのかなと思っています。
そうやって、活動していると、ちらほらと関心を持っていただけるかたにも出会えてきて、地方の孤独な修復家ですが、仏像彫刻保存のネットワークも増えてきました。
また、様々なかたが仏像彫刻にも関心持って、あちこちの展覧会や御開帳に行って、情報を発信されていて、非常に勉強になります。皆さん私なんかより全然たくさんの仏像を拝観しておられて、すごいなといつも感心しています。写真あげていただけると勉強になります。
ひょんなことから、ネットで拝見した写真で、古い御像を発見することもあります。そこから調査させていただいて指定文化財にしていただいたなんてこともありました。
まあそんな感じで日々Twitter上を徘徊しておりますが、大目に見ていただければ幸いです。
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