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仏像の防犯について考えてみた

仏像の防犯について聞かれることがあったので、まとめてみました。

①一番は写真を撮っておく!
盗難が起こった時にどのような御像が盗まれたかということを、盗難届けを出すのに写真がないと、見つけようがありません。また、犯人が見つかったとしても、その御像が自坊の仏像だということを証明する事も出来ないので、写真を撮っておく事は、とても大事。

SNSなどのインターネットで情報が拡散される時代。写真を拡散すれば、売りに出されても見つかることも多くなりました。ここのところの盗難ではこの効力によって、売りに出されていた仏像が見つかったり、犯人が捕まったりする傾向が多く、仏像盗難が沈静化しているように感じます。

②防犯装置
最近は防犯装置や防犯カメラが大分安価に設置できるようになり、設置されている場合も多いです。

③確認大事
秘仏としていても、責任者はたまに確認する機会を設けて欲しいです。

④文化財指定
自治体の文化財指定されている御像は、情報が拡散している分、売りに出される確率も小さくなり、盗難防止の効果もあるかも。

➄博物館に預かってもらう
地域で保存しきれない場合には、地域の博物館、資料館に相談して保管してもらうのも一案。

⑥レプリカをお堂に置いて、本物は博物館に預かってもらう。
単純に仏像を博物館に預かってもらうと、これまで、仏像が安置されていたお堂が役目を終えてしまい、地域の信仰の場が消滅してしまう恐れもあり、地域の信仰の場と、御像を守る為には効果的。
レプリカ作成の技術も3Dプリンタの普及により、より身近なものになってきました。


まとめ

仏像は骨董品としては、あまり高価に買い取りされるわけではないので、小銭を得る為に盗んでも、割りが合わないと思います。罰が当たります。また、仏像は二つとして同じものは無いので、写真が拡散すれば、盗難品の特定は容易です。捕まる確率も高いので、やめましょう。

と、思いつくままに挙げてみました。また思いついたら加えていこうか。

地域の信仰の中で、守られてきた仏像・神像、安心して次の世代に伝えていきたいものです。大事に思って、鍵を掛け過ぎても、地域の中で身近に感じられなくなってしまいます。門戸を開いて多くの方にお参りしていただくことも防犯や保存に役立つことかもしれません。




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