※ タイトル絵 高階隆兼《春日権現験記絵》(部分)皇居三の丸尚蔵館
開催情報
『皇室のみやびー受け継ぐ美ー第4期:三の丸尚蔵館の名品』
場所:皇居三の丸尚蔵館(東京都千代田区)
開催日:2024.5.21.tue-6.23.sun
一部展示替え・頁替えあり 5.21-6.2 / 6.4-6.23
入館料:1000円(一般)
※オンラインによる日時指定制
※高校生以下及び満18 歳未満、満70 歳以上は無料。
内容:「皇室のみやび」をテーマに、皇居三の丸尚蔵館を代表する多種多彩な収蔵品を4期に分けて展示。(プレスリリースより)
※入門にあたり手荷物検査あり
単語
展示資料覚書
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感想
去年、第1期に行き、満員電車級の混雑その他諸々にグッタリ、感想を聞かれても愚痴しか出ない状態で2期3期に行く気を無くしていたが、4期のラインナップの豪華さに負けた。
覚悟して入場したが…あれ?もしかして、1期より定員減らした?
それなりの混雑ですが、1期より全然良い。
《春日権現験記絵 巻一》
"Volume 1 of Illustrated Miracles of the Kasuga Deity"
《春日権現験記絵》が想定外に楽しかった!
第1期で(鹿さんいっぱい)巻十二を観たはずが、あまり記憶に残っておらず…
今回見た巻一は、建設現場の人々が生き生きとして、700年前のものとは思えないほど色も鮮やか。
一人ひとり単眼鏡でのぞいていくと、声が聞こえてきそう。
入り口近くなので、入場時間の00分と30分過ぎは混んでいます。
20分か50分頃見に行くと良いかも。
それでも、それなりに人はいるので長時間は立ちどまれず、何度か回遊。
《粘葉本和漢朗詠集》
"Collection of Japanese and Chinese Poem to Sing(Detcho Version)"
美しいとは思うものの、相変わらずなんて書いてあるのか、ほぼ読めません。
いつの日にか、ムスカ大佐のように「…読める、読めるぞ!」と言ってみたいものです。(勉強しなきゃね)
どちらの料紙も美しいですが、特に亀の料紙(写真右)が可愛らしい。
展示室内でこの作品の解説動画が流れています。
《動植綵絵》
"Colorful Realm of Living Beings"
伊藤若冲《動植綵絵》からは4点。
狩野永徳・狩野常信《唐獅子図屏風》
"Chinese Lions"
以前、東京藝術大学『日本美術をひも解く』で見た時は、展示位置が高く獅子の威圧感を感じたが、今回は目線がほぼ同じで獅子が可愛らしくも感じた。
高島屋呉服店《閑庭鳴鶴・九重ノ庭之図刺繍屏風》
"Cranes in a Quiet Garden and Imperial Garden"
公式サイトのキャッチコピーは「大礼を祝す 光り輝く刺繍の美」
絹糸が光り輝き、角度が変わると煌めいて美しい。
日本の作品を英訳すると、あまりにイメージが違ってびっくりすることがあります。
「伊豆の踊子」→「Izu Dancer」とか…そうなんだけど、なんか違うというか…
同時に、外国人になって違う視点で見ているような不思議な感覚になります。
今回の展示、英語タイトルが目立つので(出品リストも日本語と英語の両面だし)、英語だとそうなるのかーと新鮮でした。
皇居東御苑
※月・金 休園(天皇誕生日以外の「国民の祝日等の休日」は公開)
絵画世界に入り込んだようで、楽しい。
次回予告(皇居三の丸尚蔵館)
2024.7.9.tue-9.1.sun
伊藤若冲《動植綵絵 池辺群虫図》出ます。(8.6-9.1)
他にも魅力的な出品…うーん…