新境地! 新ムクロジ田んぼ
いつも田んぼのことを楽しそうに話しているけれど、実は子どもたちは素足素手で水に触れるので、本当は除草剤や農薬が蔓延しない場所を探さなくてはなりません。
今どきは米は機械で作るのがあたりまえだから、生身の人は肌をむき出しにして田んぼには入りません。
加須研修農園で、無農薬と手作業の米作りを教わりました。
それは人と食物との関係を見直す、実に真っ当な稲作。
百姓とはなにか。主食とは何か。生命とは何か。
百姓先生の長い長~いお話の中には、本質が宿ると私は思います。
ものすごく手間がかかるのですが、次のムクロジ田んぼでも、踏襲して前に進むのです。
水切り板、なくても平気なはずですが、今まで苦労してきました。
水切り板を掘り起こす理由は、また買うと高いから。
放置して誰かに捨ててもらうより、自分たちで再利用!
田んぼはもっと広いけれど、作れる範囲で作ることが理。
少しの水も無駄にしないように。
今のうちに丁寧に環境を整えれば、のちの手間はずいぶん省けます。
水田の水のすごさ、主食としての稲の生命力。
考えるまでもなく、手足を動かす場面がここにあることを実感できます。
1,畝を作るために、スコップで土を盛る仕事をします。
2,水がスムーズに流れるように、水路の草を刈ります。
これだけで、新ムクロジ田んぼの準備は終了です。
というわけで、やることは唸るほどあります(笑)
人手はあってもあっても、あってもありがたいです(笑)
やりがいにかけてだけは、どこにも負けない自信があります(笑)
必要な道具は「田ぐつ」だけ。
あと大きなスコップを持参していただけるとありがたいです。
田ぐつは、埼玉県では、誰も田んぼに入らないので、春を過ぎると売り場が片付けられてしまい買えません。
今まで何度か、ワークショップの開催も試みました。
でも、ちょっとした合間に、ちょっとだけ進んでいる、
という積み重ね。ほんとに。
空いている時間には少しずつ進めているので、冷やかしに来てくれるだけで嬉しいです。
というわけで、2024年の新ムクロジ田んぼスタートです!
グリンスクールの皆さんも大歓迎です。
ムクロジ田んぼの名前は、木の「無患子」から来ています。
読んで字のごとし、病(患)が無い子と書きます。
インドのダラムサラでオーガニックファームの見学に行ったときに、
洗濯からお風呂からウオッシュナッツを使っていました。
日本の無患子の仲間で、水で濡らして手をこすると泡が出てきます。
この泡で清潔を保つのです。
無患子の実は、幸手の権現堂で手に入ります。
2019年から開墾をはじめて、森のようちえんとともにずっと歩んできたムクロジ田んぼ。
昨年は工事による立ち入り禁止で、思うように米作りができませんでした。
そのまま売却されてしまい、今後はイチゴ農園になる予定だそうです。
代替えの田んぼが新ムクロジ田んぼ。
以前より大きくなるので、稲苗も急ピッチで育成中です。