トクベツな日のお茶 - 紅茶 -
物心ついた頃から、自宅で飲むものといえば“緑茶”だったわたし。
そんな中、「トクベツな日のお茶」がありました。
お誕生日のケーキ。
お土産でいただいた洋菓子。
そんな時には決まって、紅茶でした。
(海外の紅茶、リーフ、ティーバッグ問わず)
ティーポットとティーカップ。
それだけで、ソワソワワクワクしてしまう。
そんな「トクベツな日のお茶」です。
少し成長して、外食時のデザートなどでも紅茶を頼むことが多かったです。
渋味や苦味、香りが、甘い甘いお菓子とよく合うんですよね。
「トクベツな日のお茶」のイメージはもちろんあるのですが、わたしは緑茶に慣れ親しみすぎてしまって、紅茶を日常的に飲まない人です。
緑茶に慣れすぎていたわたしには、この紅茶の特徴は少し強すぎたようで、日常的に飲めない理由の一つでもありました。
(淹れ方の問題もあったのでは?と今は思えます。)
ミルクティーやレモンティー、お砂糖などで甘味を加える事も。
それでも、ここ数年、日常の中で紅茶を飲むように。
そのきっかけが、国産紅茶・和紅茶です。
日本国内で作られたものをそう呼びますし、その品種は緑茶向けとされるものが多く、紅茶に向いているとされる品種ではないそうです。
同じチャの樹の中でも
紅茶向きとされるアッサミカ系(インド種)
緑茶向きとされるシネンシス系(中国種)
があるとか。
海外産のものに比べると国産紅茶(和紅茶)は香りや味わいが劣ると言われていた頃もあるようですが、そんな事もないと思います。
様々な個性豊かな日本茶の品種が、緑茶とはまた違う個性を発揮してくれることが面白いのです。
そして、苦渋味ではない渋味や苦味、ほんのりした甘さがあるもの。
とてもとても飲みやすいんです。
日常の中でもよく飲むようになりました。
洋菓子にも、和菓子にも、食事と一緒に、紅茶単体で。
海外のものだとこれはできなかったと思います。
そして、時々。
「あぁ、もう今日は最悪。」
とか
「もう今日は本当に疲れた…。」
とか、気持ちがマイナスになっている日の夜に、紅茶を淹れて飲む事もわたしは多いです。
そんな日が-100だとしたら、「トクベツな日のお茶」でー50になる時、±0になる時も。
時には+50になる時も。
+100になる時もあるかも。
幼い頃の「トクベツな日のお茶」。
今は日常の中の「トクベツなお茶」です。
国産紅茶・和紅茶は、わたしのどんな時も、どんな日も「トクベツ」にしてくれるお茶です。